内容説明
“密室をさらに楽しむために”内外名作、評論も充実の500ページ!!全編書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
40
二階堂黎人氏監修の密室殺人アンソロジー下巻。一部は作家さんの書き下ろし短編集です。どれも既存のトリックのパターンの一つ、という感じを受けて仕舞います。二部は密室の作品ではなく、密室を論議している評論の系譜を示しています。密室作品を紹介している本の歴史を紹介している、たいへん面白いものです。日本の密室作品についても、別途取り上げていますが、作家さんたちが編集しているために、比較的やさしい評価です。2014/10/26
yucchi
23
【図書館本】《密室祭第10弾》初読み作家さんは4人。上巻よりも当たり外れがハッキリしてたかな。お気に入りは柴田よしき氏の『正太郎と田舎の事件』。2014/10/21
ふう
14
上より全然いい!(「第一グループに勝るとも劣らなかったはず」とかあったがこれ深読みしてしまいそう)。どれも好みに合った密室だったが、柴田よしき、柄刀一のが後味がよくて○。西澤はいかにもな感じでこれもよかった。てかほんと上下の差が激しすぎて、こっちを上にした方がよかったような気さえする(上でリタイアしかかった自分がここに)。最後にある密室もののリスト。読んでるのもあるけどいつか全部きちんと読みたいな~2019/03/26
きら
3
下巻も面白かったけど、書き下ろしより、昔の名作として紹介された狩久さんの『虎よ 虎よ 爛々と』が一番面白かった。 世界観が独特だし、探偵役の二人がなんか可愛い。 狩久さん、今まで存じ上げなかった方ですけど、他の作品を早速読もう。2020/08/25
みきみ
2
こちらも7人の密室をテーマとしたアンソロジー。歌野晶午さんのどんでん返し系と、柴田よしきさんの猫目線の話が良かった。西澤保彦さんの話はエログロで探偵役はいないし嫌だったなあ。柴田よしきさんは短編が面白いなと発見。下巻も後半のミステリー理論は読まない。2016/02/20