出版社内容情報
ときに病的でありときに華麗な、さまざまな精神の発露としての表現。想像力に扉を開き、生の「夜の側」へと関心を向けた幻想文学。本書は、ホフマン、ノディエ、ポーを経て、ウィリアム･バロウズやスティーヴン･キングへとつらなる古今東西の作家の系譜を伝統的文学史との比較で捉え直した好著である。
内容説明
ときに病的でありときに華麗な、精神の働きの表現。想像力に扉を開き、生の「夜の側」へと関心を向けた幻想文学。本書は、ホフマン、ノディエ、ポーを経て、ウィリアム・バロウズやスティーヴン・キングにまでつらなる古今東西ファンタスティクな作家の系譜を、精神史のなかで捉えた好著である。
目次
意味
テーマ
始まり
ドイツ・ロマン派の幻想的作品
「幻想」の時代のフランス・ロマン主義
エドガー・ポーの影響
現代幻想文学の道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな（灯れ松明の火）
30
最初は幻想文学の土台や体系が語られ、後は作者別の幻想文学の紹介と特徴。紹介された作品が既読済みの作品が多かったのですが、最後に紹介された幻想小説が収録されている作品集のリストが載っているのがこれから読もうとしている者にとって有り難いことです。2013/05/21
miroku
9
幻想文学について体系的に勉強するつもり・・・じゃなくて、なんか面白い作品が紹介されていれば良いなと♪2012/07/28
warimachi
2
この凝縮っぷりは潔くていいなあ。2012/12/27
みぎ・妖子
2
幻想文学って、具体的にどういうものかはっきり知りたかったので。意外と、読んだことがあるものもあってびっくりした。幻想文学だと意識はしてこなかったのだけれど。色々作家について紹介されているから、時々見返して、新規開拓するために使うのにも良い本かも。うん、楽しい楽しい。2009/04/25
Lian
1
「幻想文学」とは何かってことを小本ながらも突き詰める本かと思いきや、最初にちょろっと議論しただけで、あとは脈絡もよくわからない各作家の紹介になっている。そしてその紹介も驚くほどつまらない。壁本。2011/07/10
