出版社内容情報
狂気の政治家ヒトラーの世界歴史への登場はドイツと世界の運命を激変させ、人類に多くの課題を残した。ナチズム研究はいまや多方面で主要な研究テーマとなっている。本書は、ヒトラーとナチズムを政治的・歴史的観点からまとめた概説書で、特にナチズムの思想的系譜の解説は本書の白眉である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
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・ヒトラーがオーストリア人だということすら知らなかったことに我事ながら驚き。 ・ヒトラーはドイツを破滅させた狂人だった。 ・ヒトラーの先駆思想。すでにこんなにあったとは、知っていたけど共和制や民主主義を否定する人々がこんなにもいたとは。 ・やはりこうした連中に対して融和や妥協は禁物と言うことか。しかしそうしていたとしてもあの惨劇を防げたかどうかは分からない所。 ・ヒトラーの政策には、人種主義を除いて一貫性はなかった。 ・ヒトラーに逆らう人々はほとんど居らず、それがあの惨めな敗戦を招いた。→続く2020/08/29
Kom
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ヒトラーよりも、パーペンとかシュライヒャーの方が気になってくるから困る。2008/11/27
札幌近現代史研究所(者。自称)
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ヒトラーとナチズムについてその勃興から終焉までと、ヒトラーやナチスを出現させ権力を握らせたものの思想的背景を比較的簡易に記した著作。チェンバレンやニーチェ、ワーグナー、ハウスホーファー、などが思想的基盤としてあげられ人種主義についてはダーウィン、ゴビノーらが言及される。犠牲者の数や人名表記などが今日一般的なものと違ったりするが第三帝国通史としては及第点か。訳はこなれており読みやすい。入門書的位置づけで推奨はできる。2020/07/05
若井 敏明
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ジャパン・ナレッジの電子版2020/05/24