内容説明
サンタクロースって誰なの?クリスマスツリーはなぜ飾るようになったの?多数の図版とともにその由来を説き明し本場ドイツのクリスマスを紹介します。
目次
第1章 クリスマスの起源
第2章 クリスマスツリー
第3章 イエス・キリスト生誕シーン
第4章 聖ニコラウスからサンタクロースへ
第5章 クリスマスの歌
第6章 クリスマス市
第7章 クリスマスカードとクリスマスの手紙
第8章 クリスマスの料理・お菓子
著者等紹介
若林ひとみ[ワカバヤシヒトミ]
1953年生まれ。1977年東京外国語大学ドイツ語学科卒業。74‐75年、80‐81年ドイツ留学。外資系銀行、出版社勤務の後、フリーランスで通訳、翻訳、ライター等の仕事に従事。ドイツ留学中の1974年、本場ドイツのクリスマスを初めて体験。85年からはほぼ毎年ヨーロッパにでかけ、各国のクリスマスゆかりの地を取材、アンティークのクリスマスグッズの収集も行う。クリスマス研究家としてテレビやラジオへの出演経験もある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
61
クリスマス研究者がクリスマス行事について書いています。クリスマス行事で思い浮かぶツリー、生誕シーン、サンタクロース、歌など口絵写真、挿し絵、文学の引用など豊富な知識を教えてくれます。クリスマス行事はドイツ由来のものが多いこと、これはプロテスタント系。カトリックでは生誕シーン、このお人形たち見たことがあります。著者はサンタクロースの起源を述べ、商業的なサンタクロース村などの施設を残念に思っています。最後はお料理にお菓子、シュトーレンは日本でも人気がでました。現在は新装版が出てさらに充実しているようです。2021/12/16
黒碕薫
2
あれ? 自分の読んだ本が新装版なのかそうではないのかがわからない……。2010/11/26
Miyoshi Hirotaka
1
一神教の威力を目の当たりにした日本は神仏分離という大改革を行った。これで神仏千数百年の蜜月時代が形の上では終わったが、われわれの言葉、考え方、文化、風俗習慣には消えずに残っている。これと同じように、われわれがクリスマスとして理解しているものもカトリック、プロテスタント、聖人、異教、商業主義などが受容と変容を繰り返した結果だ。クリスマスの祝い方を例にしてもどれか一つが正当で他が間違いだということではない。それぞれが正しいという柔軟なものの見方が、お互いの理解を深めるし、そうなった過程を辿るのは楽しい。2013/02/18