出版社内容情報
日本におけるフランス語の学習は19世紀の半ば、開国の必要の中から生まれた。「三語便覧」を著した村上英俊はその嚆矢として名高いが、他にも外国語通詞たちの血のにじむ努力があった。本書では、幕末明治の日仏交流を、日本人の仏語学習を中心にエピソードを交えつつ跡づける。
内容説明
日本近代史におけるフランス語移入と日仏文化交流の克明な記録。19世紀が明けて間もないある日、長崎出島のオランダ商館長ドゥフの手元に1通のフランス文が届く。そうして、通詞達の血のにじむようなフランス語学習がはじまった…。
目次
第1章 日仏の出会い
第2章 日仏関係のはじまり
第3章 日本におけるフランス学
第4章 幕末・明治期のフランス語学書
第5章 フランスを訪れた日本人
第6章 日本におけるフランス人