内容説明
輸出にウエートを置いてきた産業が海外に量産工場を設ける動きを強めている現在、先端技術企業が極端なケースでは研究開発、多品種少量生産による付加価値の高い生産だけを国内に残すこともありうる状況になっている。そうなると、一部の産業では首都圏だけで、すべての生産ネットワークが完結してしまう。地方に及ぼす影響は計りしれないのである。これらの点を製造業を中心に明らかにしようというのが本書のねらいである。
目次
第1章 都心部の変化
第2章 内陸部ハイテクゾーンの形成
第3章 京浜地域の研究開発拠点化
第4章 「京浜工業地帯」の変貌
第5章 京浜地域を越える展開
終章 「地方の時代」のゆくえ