目次
元勲・重臣の邸宅(旧伊藤博文邸―山口県光市(伊藤公記念公園内)
無鄰菴(旧山縣有朋別邸)―京都府京都市左京区
古稀庵(旧山縣有朋別邸)―現・山縣有朋記念館・栃木県矢板市
西郷從道邸―愛知県犬山市(博物館明治村内) ほか)
財閥の邸宅(綱町三井倶楽部―東京都港区;三井八郎右衛門邸―東京都小金井市(江戸東京たてもの園内)
旧岩崎家茅野邸―現・旧岩崎邸庭園・東京都台東区
旧岩崎彌之助高輪邸―現・三菱開東閣・東京都港区 ほか)
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年東京都生まれ。東京大学工学部卒業。東京大学大学院教授。建築史家。『東京の地霊』(文春文庫)、『日本の地霊』(講談社現代新書)、『皇室建築 内匠寮の人と作品』(編著・建築画報社)など著書多数。芸術選奨文部大臣新人賞、サントリー学芸賞、日本建築学会賞(論文賞)、紫綬褒章等受賞
和田久士[ワダヒサシ]
1947年和歌山県生まれ。日本大学芸術学部写真学科入学。在学半ばでフリーカメラマンになる。写真集『アメリカン・ハウス』(講談社)で1987年第12回木村伊兵衛写真賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむら
33
いまどきの豪邸とは比べものにならない風格にうっとり。明治の金持ちはスゴイ! 江戸東京たてもの園にある高橋是清邸と三井八郎右衛門邸は行ったことあるけど、まだ全国各地に現存してるのねー。行きたいなー。三菱開東閣と綱町三井倶楽部はグループの迎賓館として使用されてて一般人には非公開だそうです。ちくしょー。せめてBSの百年名家でやってくれー。下々にも見せてくれー。この本写真もいいけど、コラムも楽しい。明治の元勲こぼれ話とか。2017/04/30
夜の女王
22
明治の元勲や財閥の邸宅別荘を集めた写真集。東京近郊で公開されてる屋敷は全部行ったことがある。三井倶楽部と三菱開東閣は未公開なので、内部を写真で垣間見れるのが嬉しい。次は那須の別邸に行きたいと思いつつ見ていた。ただ、掲載数が少ないので物足りない。元勲・財閥に限定せずに大名華族の屋敷も入れて欲しかった。さらに写真集というには写真の出来が物足りないし、解説も浅くて物足りない。結局、気軽に眺めて楽しむ以上でも以下でもない本。JTB発行だとこんなものか。安い古本で良かった。2019/02/08
アコ
19
建築意匠・技法の美しさ細やかさに目をみはる。このすこぶる立派な建築物が個人の邸宅や別邸だというのだから尚の事。和洋折衷の多彩な手法は見事で建築様式はもちろんのこと内装の装飾や家具・調度品も並大抵のものではなく高い職人技術が駆使されている。高校時代に歴史が大の苦手だったので元勲たちを紹介する文章につい身構えるもやさしい文章なので意外とおもしろく読めた。その他コラムも多く歴史好きなかたにもオススメ。欲を言うならば間取り図が見たいなあ。(現代住宅にはなさそうな余裕たっぷりの間取りがそこにありそうで。)2015/02/04
苺***
14
さすがに元勲・財閥の邸宅だけあってどれも素晴らしい。なかでも現在の旧岩崎邸庭園や旧古河邸本館が目に留まった。今でこそ輸入住宅風の家を建て内装をインテリアコーディネーターにお願いすれば近いものは造れるかもしれない。しかし100年以上前にこのような邸宅が建ち、住んでいた人がいることに驚いた。贅の限りを尽くした20の邸宅がたくさんの写真とともに紹介されている。古き良き日本が好きな人とインテリア好きにはたまらない一冊だろう。2014/02/04
スプリント
10
立身出世を成し遂げた元勲と莫大な富を蓄積した財閥の邸宅を紹介しています。どの邸宅も個性的で匠の技が惜しみなく注ぎ込まれているのがわかります。縁のない世界を垣間見ることができてため息がでますが楽しめました。2015/11/01