出版社内容情報
4年で年間労働時間1800時間を達成、働き方改革のトップランナー。残業削減にメドをつけ収益拡大へ舵を切るまでの全貌を徹底解説
内容説明
4年間で年間労働時間を約180時間削減した働き方改革のトップランナーには、どんな秘策があったのか―。営業の出先、工場の管理など残業の削減が困難な現場も含む全社一丸となった業務改革の全貌を徹底解説。
目次
第1章 モーレツ社員の変心
第2章 義理人情の営業から脱却
第3章 アフター4の居場所
第4章 減らした書類はビル3棟分
第5章 工場も在宅勤務
第6章 成果と課題
第7章 目標撤回の真相―社長インタビュー
第8章 働き方改革と生産性向上
著者等紹介
石塚由紀夫[イシズカユキオ]
日本経済新聞編集委員。1964年新潟県生まれ。早稲田大学卒。1988年日本経済新聞社入社。女性活躍推進やシニア雇用といったダイバーシティ(人材の多様化)、働き方改革など企業の人材戦略を30年以上にわたり取材・執筆。2015年法政大学大学院MBA(経営学修士)取得。女性面編集長を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
11
味の素が取り組んだ働き方改革の紹介です。成功例だけでなく失敗に終わった施策も紹介しています。時間に対する報酬ではなく成果に対する報酬とした場合、管理職の責任と評価スキルが問われますね。2019/12/30
tetsubun1000mg
10
政府や他業界・団体からも注目されている「味の素」の残業ゼロ改革の取材をまとめた本。 労働時間を4年間で180時間削減できた施策と関係者への取材で明らかにしていく。 携帯型パソコンの支給、web会議システム、スマホ経費精算システム、どこでもオフィスなど具体的な取り組み内容で分かりやすい。 しかし、メーカーで一番大切なのは競争力のある商品開発と販売網の拡大ではないのかな。株価対策でしょうか、先月発表した50歳以上の管理職対象100名の早期退職募集、本社3500名規模の会社で? 時短で人員削減とは新型リストラ?2019/12/11
とももも
7
すげー味の素!! 長時間労働を改善するためのさまざまな取り組みが記載されてます。 どんなところが課題で解決するためにどのようにしたかということが明記されているので、かなり参考になった。
ゆかたん
6
味の素は本気で取り組んだんだなぁ。 トップがいい。2020/04/14
らる
6
単に残業時間を減らす事が目的ではない。モノを作れば作っただけ売れる時代は終わりを告げ、現代は真に顧客のニーズに沿った製品が必要である。そういった製品を作るには「創造性」が必要であり、組織としての「創造性」を高めるには外国人・女性を含めた優秀で多様な人財が必要となる。長時間残業を前提としたワークライフバランスの取れていない会社には、こういった人財は集まらない。すなわち「残業時間の削減」=「グローバルで戦うための前提条件」である。/改革には大きな抵抗が伴う。全社一律、トップダウンで進めなければ達成は難しい。2020/04/05