ボルカー回顧録―健全な金融、良き政府を求めて

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ボルカー回顧録―健全な金融、良き政府を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532176778
  • NDC分類 338.253
  • Cコード C0033

出版社内容情報

世界でも最も尊敬を集める元FRB議長が、高潔さを貫いてきた半生を振り返り、金融と政府のあり方に警鐘を打ち鳴らす信条の書。

内容説明

伝説のFRB議長、最後の警鐘。通貨・金融への信頼、政府への信頼回復のために何が必要なのか?現代金融の同時代史にして、強い危機感をもとに書かれた未来への羅針盤。

目次

賢い年老いたオウム
大人になるまで
学業を修める
駆け出しの社会人として
ワシントンに向かう
「世界で一番やりがいのある仕事」
挫折した通貨制度改革
始まりの場所に戻って
インフレと闘う
国内外の金融危機
終わらなかった任務:金融システムの修復
FRB議長退任後
あちこちで「ミスター・チェアマン」に
誠実さを求めて
規準を定める
新しい金融の世界:崩壊と改革
三つの基本原則
力を尽くしてくれた人々

著者等紹介

ボルカー,ポール・A.[ボルカー,ポールA.] [Volcker,Paul A.]
連邦準備理事会(FRB)議長を1979年から87年にかけて2期務めた。このほかに財務省の金融担当の次官、ニューヨーク地区連邦準備銀行総裁などを歴任した。アメリカの連邦政府でおよそ30年間、仕事をしてきた。FRB議長退任後も公共への奉仕を続け、ボルカー・アライアンス会長、オバマ大統領の経済再生諮問会議議長、国連の石油食料交換プログラムをめぐる独立調査委員会の委員長に就いた。またスイスとユダヤ人の組織によって結成され、ナチスによる迫害の犠牲者がスイスの銀行に持っていた預金口座やその他の資産の現状の調査と、それらの処置の準備にあたる独立賢人委員会のトップを務めた。プリンストン、ハーバード、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んだ。各母校から、また多数のほかのアメリカおよび海外の大学から名誉博士号を与えられた

ハーパー,クリスティン[ハーパー,クリスティン] [Harper,Christine]
20年余りにわたって金融分野の記者および編集者を続けてきた。現在、ブルームバーグ・マーケッツ誌の編集長。それ以前はエグゼクティブ・エディターとして、ニュース部門のうち金融関連企業のグローバルな動向を担当した

村井浩紀[ムライコウキ]
1984年に日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2018年から日本経済研究センター・エグゼクティブ・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

66
多種多様な危機の中、慢性的な財政再建に取り組む緊迫感。魔物は選挙。ある意味淡々と歴史を振り返る中、著者の琴線が『ブレトンウッズ合意』。怒涛の流れの〆が、スミソニアン博物館なのも印象的。多彩な”ボルカー委員会からは、『ナチス迫害犠牲者のスイス銀行調査』。著者のやるせなさが滲む。それでも50年以上を経ての残存情報に驚き。もう1つの驚きは、FRB議長の奥様がパートで家計を支える件。生活レベルによるとは言え、なんだかなぁ。掲載写真からは、Greenspan・Bernanke両元FRB議長とのスリーショット。2022/03/29

Hiroo Shimoda

6
黙々と問題解決に取り組む、役人の鑑。修羅場を潜っているはずだが、記述が淡々としてるのでそう感じさせない。2020/11/14

ダックだ

1
一言でいわば「おじいちゃんの昔話」です。 が、そのお爺ちゃんが、すごかった。ということを400Pかけて語られている。1970年、80年代の世界情勢や経済の基礎知識がないとなかなか読み進めるのに苦労すると思います。しかしそこに渦巻く人間模様自体は今でも相変わらずなので知らなくても読めます。世界的転換期である現在においても十分通用する思考方法が満載です。そして何よりも驚くのは世界金融の中枢にいた人物が身長2Mを超える大男だったこと。金融業界でも体躯で物言わせる覇気が必要であるのだとは初めて知りましたね。2022/11/22

四ツ谷

1
すべての金融マンに届いて欲しい一冊。ブレトンウッズ体制からボルカー・ルールまで、6人の大統領に仕え、Mr.チェアマン(議長)とFRB退任後40年も経っても人々に敬愛されるポール・ボルカーの回顧録。戦後の金融史のすべての裏側が本人の言葉で読める。執筆時は90歳(現在92歳)。インフレに闘った戦士でもあり、金融史を牽引してきた賢い年老のオウムは今もなお自身の設立したシンクタンクで金融の健全と良き政府のために尽力する。2008年に彼がFRB議長だったらサブプライム問題はなかったかもしれない。(ヽ´ω`)2019/12/14

水煮丸

0
元FRB議長ポール・ボルカーの回顧録。評伝の『伝説のFRB議長 ボルカー』の方は金融・経済面が中心で、70~80年代にボルカーがいかに困難なことを成し遂げたかということがより詳しく書かれていた。それに対し本書は本人による回顧録ということもあってか、全体に抑えめの調子で語られており、FRB議長退任後の様々な活動を含めて「公への奉仕」に対する強い思いが感じられた。2023/12/23

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