昨日までの世界―文明の源流と人類の未来〈上〉

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昨日までの世界―文明の源流と人類の未来〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168605
  • NDC分類 389
  • Cコード C0020

内容説明

現代の工業化社会=西洋社会と伝統的社会の違いを浮き彫りにし、そこから判明する叡知をどのようにわれわれの人生や生活に取り入れ、さらに社会全体に影響を与える政策に反映させるかについて解説。世界的大ベストセラー『銃・病原菌・鉄』の著者、ピュリツァー賞受賞者が人類の未来を予見する。

目次

空港にて
第1部 空間を分割し、舞台を設定する(友人、敵、見知らぬ他人、そして商人)
第2部 平和と戦争(子どもの死に対する賠償;小さな戦争についての短い話;多くの戦争についての長い話)
第3部 子どもと高齢者(子育て;高齢者への対応―敬うか、遺棄するか、殺すか?)

著者等紹介

ダイアモンド,ジャレド[ダイアモンド,ジャレド][Diamond,Jared]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部生理学教授を経て、同校地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞、マッカーサー・フェローシップ、ルイス・トマス賞など受賞多数

倉骨彰[クラホネアキラ]
早稲田大学卒業。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。数理言語博士。同校で自然言語処理等を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

30
伝統的社会vs.現代社会。WEIRD。様々な面で、進化がもたらしたものと、失ったもの。単なる比較のみに留まらず、共通項も振り返ることで、人間の本質も問いかける。印象に残るのが”諍い”。共通項は「心」。感情。そこに人間性を垣間見る。故に、”恨み”による負の連鎖も共通項・・・。個から集団、国家へ。共通項は「相互補助」。所属する集団・国家の選択。権利、義務、に対する自由。この点におけるリスク管理にも影響。根底は同じではないだろうか・・・。2013/05/03

やまやま

29
伝統的社会と米国的な価値観との比較論である。示唆されている「選択肢」の内容は著者の体験に基づいた興味深い事例を底流に持つ。まず、友人・敵・他人のカテゴリーを基に対応する小さな国家社会として伝統的社会を位置づけ、その小さな社会における摩擦を、賠償などの紛争解決方法がどのように解決していくか分析している。その後、戦争論に移行するが、人口に対する戦死率などを分析し、特性を議論する。復讐は大きな要素かもしれないし、資源の確保もまた重要である。単に好戦的な人が種族保存のために多いのかもしれない。子育て論も展開。2019/10/02

ロッキーのパパ

29
ジャレド・ダイアモンドらしく実例が豊富で説得力のある内容だった。 特に、部族間戦争と世界大戦の戦死率の比較、高齢者に対する評価の違い、などが興味深かった。 下巻もじっくり読むことにしよう。2013/11/11

tama

28
他市図書館からお取寄せ シリーズで読んでる。伝統的社会の交易品で、イヌイットだけが贅沢品を欲しがっていない(!)というデータがあった。いつ頃のデータなの?「部族戦争は部族民を興奮させるが、部族の男性(=戦士)は戦争状態を怖がっており終結を望んでいる」「復讐の渇望はよいものではない。しかし無視できるものでもない」。ムムッと思える話が多い。この書を読む限り、高齢者の未来については温暖化抑制よりも改善が困難かもしれない。2013/09/25

yooou

28
☆☆☆☆★ 「銃・病原菌・鉄」、「文明崩壊」からのトーンダウンは否めませんが現代人必須の読書であることは間違いありません。僕はWEIRDという考え方に強い気付きがありました。2013/05/29

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