出版社内容情報
《内容》 いつどこでどのタンパク質がどれだけ発現しているかを網羅的,系統的に収集し解析するのがプロテオミクスです.注目される遺伝子機能探索法の技術と全貌を明らかにします. 《目次》 序 プロテオミクスとは何か 伊藤隆司、谷口寿章1章 プロテオーム解析の技術1.プロテオームの可視化 戸田年総2.質量分析による同定-ゲノム情報との対応付け(質量分析による同定) 谷口寿章3.プロファイリング-定量解析 小田吉哉4.翻訳後修飾の解析 山内英美子、谷口寿章2章 プロテオーム解析の応用1.ゲノム生物学とプロテオーム解析-微生物のプロテオーム解析 小笠原直毅2.多細胞生物のプロテオーム研究 梶 裕之,田岡万悟,市村 徹,礒辺俊明3.植物のプロテオーム解析 平野 久4.臓器再生のプロテオーム解析-非活性化および活性化ラット肝星細胞を例として 吉里勝利5.創薬への応用 小田吉哉,長洲毅志3章 相互作用ネットワークとプロテオミクスの未来戦略1.2ハイブリッド法によるタンパク質相互作用の網羅的解析 伊藤隆司2.in itro irus法によるタンパク質間相互作用と遺伝子ネットワーク解析 宮本悦子,柳川弘志3.バイオセンサによるタンパク質間相互作用解析 夏目 徹4.情報伝達系の包括的理解を目指して-リン酸化ネットワークの解析 谷口寿章5.プロテインチップの開発とプロテオミクス 浜窪隆雄,児玉龍彦4章 立体構造から機能へ1.情報生物学とプロテオミクス 藤 博幸2.構造ゲノム科学プロジェクト 白水美香子,木川隆則,横山茂之付録.プロテオーム解析とインフォマティックス1.2次元電気泳動データベース 戸田年総2.質量分析とデータベース 高岡 裕,谷口寿章
内容説明
本書では二次元電気泳動法から質量分析法による解析という現在までに確立している技術について原理から解説すると同時に、ゲノミクス以上に海外に比して立ち遅れているわが国のプロテオミクスの各分野で、実際にプロテオーム解析を進めている第一線の研究者の方々に応用例を紹介していただき、その現状を把握する糧とした。さらに、本書ではプロテオミクスの間口をできるだけ広く取ろうと努めた。プロテオミクスの未来戦略という章を設け、今後の発展が期待されるさまざまなアプローチを紹介した。
目次
第1章 プロテオーム解析の技術(プロテオームの可視化;質量分析による同定―ゲノム情報との対応づけ;プロファイリング―定量解析;翻訳後修飾の解析)
第2章 プロテオーム解析の応用(ゲノム生物学とプロテオーム解析―微生物のプロテオーム解析;多細胞生物のプロテオーム研究;植物のプロテオーム解析;臓器再生のプロテオーム解析;創薬への応用)
第3章 相互作用ネットワークとプロテオミクスの未来戦略(2ハイブリッド法によるタンパク質相互作用の網羅的解析;In vitro virus法によるタンパク質間相互作用と遺伝子ネットワーク解析;バイオセンサによるタンパク質間相互作用解析;情報伝達系の包括的理解を目指して―リン酸化ネットワークの解析;プロテインチップの開発とプロテオミクス)
第4章 立体構造から機能へ(情報生物学とプロテオミクス;構造ゲノム科学プロジェクト)
付録 プロテオーム解析とインフォマティクス(二次元電気泳動データベース;質量分析とデータベース)
著者等紹介
松原謙一[マツバラケンイチ]
(財)国際高等研究所。奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
伊藤隆司[イトウタカシ]
金沢大学がん研究所腫瘍分子科学研究部門
谷口寿章[タニグチヒサアキ]
理化学研究所播磨研究所メンブレンダイナミクス研究グループ
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