内容説明
ヨーロッパでは、すでに市場価値のほかに、人間生命の固有価値の優先が社会的に承認され、政策目標は「社会的正義」を基本とする社会システムが多様に組み上げられている。本書では現在の政治、行政の社会システムをその骨格である財政の現状を中心に明らかにし、混沌としている21世紀の展望を示した。
目次
第1章 行政・財政改革(「小さい政府」;財政構造改革 ほか)
第2章 日本財政の国際性(営利市場経済からの脱却;高齢社会 ほか)
第3章 社会保障財政(現代社会の福祉財政;社会保障財政の仕組み ほか)
第4章 公信用と社会資本(公信用;公共投資 ほか)
第5章 近代的租税(租税民主主義;戦後日本税制の成立 ほか)
第6章 租税体系の特徴と問題点(直接税;間接税 ほか)