内容説明
本書は、社債格付けを利用する内外投資家を念頭において、格付けの実用法を述べたものである。信用リスクの測定が必要になるのは、市場機能がはたらくなかで社債発行会社が資金を調達し、投資家が投資をしていくからである。そこでは、自己責任の原則とディスクロージャーの徹底が前提となる。本書は、このような市場機能の展開のなかで、社債格付けという情報が、いかなる位置を占め、いかなる役割を果たしていくのかを描いた。
目次
第1章 社債格付けの世界(社債格付けとは何か;格付事業の成立と格付けの定着 ほか)
第2章 社債投資のリスクと社債分析(社債投資のリスクと格付け;元利返済能力のとらえ方 ほか)
第3章 格付けのための財務諸表分析(財務諸表から収益構造を読む;財務データの評価方法―比較の視点 ほか)
第4章 収益力以外に何が格付けを支えるか(担保と格付けの関係;資産の含み益と格付けの関係 ほか)