内容説明
氏族・宗族・婚姻制度・城邑・青銅器・鉱物資源・文字・神話・シャーマニズム・天命観などのネットワークの上に形成された中国古代文明の実像を探る。
目次
第1章 氏族、城邑、政治的景観
第2章 道徳的権威と強権
第3章 シャーマニズムと政治
第4章 美術―権力への道
第5章 文字―権力への道
第6章 富―権力への手がかり
第7章 政治的権威の成立
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにゅ
3
夏商周3代に渡る、古代中国社会を様々な切り口で解説している本です。 第1章 氏族、城邑、政治的景観 第2章 道徳的権威と強権 第3章 シャーマニズムと政治 第4章 美術-権力への道(1)- 第5章 文字-権力への道(2)- 第6章 富-権力への道(3)- 第7章 政治的権威の成立 引用文献、図番目録、さらに主要語句・項目索引もしっかり。 現代の研究に耐える内容と言えるじょ。 私は古代中国王権における玉の意味を調べていたのですが、第6章に青銅器や子安貝などとの比較が書いてあってよかったよかった 2015/01/14
Masahiro Tanaka
0
三代(夏殷周)やそれ以前の中国がどのように発達してきたかを平易に説いており初学者でも理解しやすい。中国は二十四史から現代まで”政治”が社会の大きなウェートを占めているが、この本を読むとその淵源・理由がよく分かる。1994年初版の古い本だが中国史に興味があるなら読んでおいて損はないと思う。なぜ中国でギリシャや北欧のように神話が発達しなかったのか、本書を読んでちょっとスッキリした。2013/02/17