出版社内容情報
多様な国を擁し、成長の可能性を持ち続けるアジア太平洋経済のメカニズムを解明するとともに、地域経済協力としてのAPECの成果から、同地域の活性化の道を探る。
内容説明
APECは、日本、米国、中国という3大国を含むアジア太平洋地域の21カ国・地域を擁し、そのGDPの合計は世界全体の60%近くを占めており、EUとならんで世界経済の舵取りをすることが期待されている。このAPECの舞台となるアジア太平洋経済が、本書の研究対象であり、特に東アジアに焦点を当てる。本書を通じて21世紀におけるアジア太平洋地域の再活性化の道を探求する。
目次
第1部 アジア太平洋経済のメカニズム(アジア太平洋経済展望;相互依存深化とそのメカニズム;アジア太平洋地域での産業移転)
第2部 アジア太平洋経済の現状とAPECの成果(アジア太平洋の地域経済協力;APECの自由化・円滑化計画;ボゴール自由化目標をいかに達成するか;経済技術協力をいかに強化するか)
第3部 アジア太平洋地域の再活性化への道(アジア経済危機と金融協力;国際経済紛争と処理メカニズム;世界の中でのアジア太平洋経済)
著者等紹介
山沢逸平[ヤマザワイッペイ]
1937年東京都に生まれる。1960年一橋大学経済学部卒業。経済学博士。一橋大学経済学部教授、APEC賢人会議日本代表、PAFTAD日本代表、PECC日本委員会常任委員を歴任。現在、早稲田大学アジア太平洋研究科教授、日本貿易振興会・アジア経済研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。