経済危機のルーツ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか

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経済危機のルーツ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492395325
  • NDC分類 332
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日本経済停滞の原因は、1970年代以降の世界の構造変化にあった!ダイナミックな視点と明快な文章で現代世界経済史を振り返り、そこから日本経済の「今」を理解する。

内容説明

日本経済停滞の真因は、80年代からの世界大転換にあった。未来を知るために歴史を振り返る。

目次

序章 なぜ歴史を振り返るのか
第1章 現代世界経済の枠組みが1970年代に作られた
第2章 経済思想と経済体制が1980年代に大転換した
第3章 ITと金融が1990年代に世界を変えた
第4章 1990年代はアメリカとイギリスの大繁栄時代
第5章 未曾有のバブルとその崩壊:2000年代
終章 日本が停滞を打破するためになすべきこと

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめタンク

5
2012年84冊目。基本的に本書で語られている事は、経済危機の1970年代から始まった経済危機のルーツを探りながら、リーマンショックに端を発する経済危機、そして日本の製造業が衰退している理由。簡単に説明すれば、「モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか」に集約されると思います。閉塞した日本社会を復活させるための処方箋として、また金融業界の歴史を知れる1冊となっています。2012/11/13

paluko

3
経済を学ぶ2冊め、2010年刊。「現代世界経済の枠組みが1970年代に作られた」(第1章)から始まって現代世界経済史といった趣の記述が続くが、著者自身が海外を訪問した際の「肌感覚」も書かれていて興味深い。また過去の様々な事象について、評論家の文章によくあるような自己正当化がなく、「正直いって、自分もまったく予想していなかった」と自分の洞察が及んでいなかったことを率直に認める筆致が信頼できる。「物質的に豊かになる過程を通じて、とりわけ80年代の拡張期を通じて、日本人は謙虚さと率直さを失った」(p.334)2020/06/21

n yamamoto

3
わりとわかり辛い。 2010年に書かれていて日本はもっと変わろうとしないと世界から忘れられるよって言ってる。 今2017年でトヨタを信仰したままで、テレビでは伝統工芸品とか外国人が日本の何かを褒めてて、やばいね。2017/01/15

du

3
2000年半ばからの好景気はもっぱら外需主導の景気拡大であった。そもそも日本のGDP構成において輸出などの外需の寄与度は低い。にもかかわらず、輸出産業を過度に保護し、またそうした産業というのは21世紀のITや金融といった高度な知的産業ではなく労働集約的産業である(もはや電機などの産業は日本のお家芸ではなくだんだんとアジア諸国の企業において差別化がなくなっている)。その結果90年代から一人当たりGDPの顕著な減少が目立つ。日本が生き抜く道は中国の先を歩く産業を育成することであり、高度な知的産業の育成が必要。2011/12/26

koji

2
結論に賛否両論あるでしょうが(私も否定的です)、70年代を現在の日本経済の停滞の始まりと見て、(著者の体験を交えながら)丹念に描写した記述は説得的です。実家の父(80歳)に貸しています。(以前、別のペンネームで書いたものをkojiに移しました。) 2010/08/11

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