内容説明
アイスランド沖の孤島の地下洞窟で、民間の防衛産業と合衆国政府が秘密裏に開発していた、究極の生物学的軍事抑止力―暗号名“リヴァイアサン”。だがそれは、開発陣の予想を超えた能力を発現させ暴走をはじめた。しかも島には、怪物が洞窟を脱出したなら起動するよう、核自爆装置がセットされていたのだ。タイムリミットは24時間。冒険小説の俊英が贈る、モンスター軍事SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
23
コモドドラゴンを遺伝子改造した不死身のモンスターVSベトナム帰りの歴戦の中佐率いる陸軍レインジャー部隊VS義に熱い北欧の巨人と設定だけでもう満足、急げ下巻へ。2017/03/31
錯乱坊
4
日本人作家が書くと怪物はゴジラ以上に神話的な怪獣になるのに海外作家の手になると妙にスケールダウンした感じになるのはなぜなんでしょうか?日本人は怪獣の前に手も足も出ない状況と言うのが苦にならない(ある意味マゾ気質)だからで海外作家の多くは状況をコントロール下に置きたいからなのかと思える1作です。そんな感慨に関係なくある意味テンプレ的展開ですが内容は面白いです。
Ai
4
下巻にまとめて記。2019/01/21
tigerteatime
2
リヴァイアサンの巨大化や火を噴く仕組みが理屈っぽいのが面白い。主人公コナーが電気技師の技術を生かして電気(神の雷)で立ち向かうのは神話の再現のよう。家族第一の人物像も素敵で、コナーの過去がもう少し描かれていたら、さらによかったように思う。ただコンピュータにまつわるシーンはさすがに古臭さを感じてしまった。2017/05/18
すけきよ
2
発売当時、イロモノ臭いなぁ、とスルーしてきたんだけど、読んだ人に言わせると、意外に面白いということなので着手。異様にリーダビリティよく、確かに面白い。現代が舞台なのに、ドラゴンとマイティ・ソーが闘うって!非常にハリウッド映画的ヴィジュアルに脳内補完が容易なんだけど、この作品の一番の肝が、実際の映画化を激しく拒んでいる。特殊部隊と、鋼鉄さえ溶かす炎を吹く怪獣が戦うのはいいんだけど、2メートル半の名前も見た目も雷神トールは著しく現実離れしすぎていて、寒くならずに実写化するのは結構難しいと思うんだよね。【続く】2013/01/17