内容説明
人類は極秘裡に、全地球的組織〈パンゲア・コンソーシアム〉を結成していた。彼らは、刻々と太陽系に接近してくる〈送信者〉を出迎えるため、地球軌道上でまったく新しい駆動システムのコンタクト用宇宙船の建造にとりかかる。大宇宙を、ふたたび人間の手に取り戻すのだ。やがて、人類の誇りを賭けた一大プロジェクトは、人類初の恒星間宇宙船を発進させた。迫真の近未来SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
1
上巻と同じく91年の初版を読んだ。加藤氏のカバーは上下巻で“スターライズ”を描いており、公募して付けた艦名は読んでのお楽しみ。そして、上巻の政治と人間関係のゴタゴタを我慢して読んできた人は報われる一冊。ファースト・コンタクト・ミッションに望む各陣営から選ばれた4名は異星船を太陽系外で迎えるために飛び立つ。彼我のドライブ方式の説明が嬉しい。系内での天文学的トピックにも言及。ラスト、叙事から抒情的な雰囲気になるのが深く落ち着いた印象で、うまくまとめたと感心。三部作の次の作品は「エニグマ」らしい。★★★★☆☆2013/05/17
赤井流久
0
☆☆ 主要の数人以外の出番がさほど多くないので、群像劇としてはやや印象が薄い。内容も、自分としては可もなく不可もなくといったところで、あまり楽しめるような作品ではなかった。2014/05/16
Hideki Yamaguchi
0
(感想は上巻に記載のため省略)2013/03/10