感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k16
14
ノウンスペースでのミステリ編。 イラストレイテッドSFで東京創元社81年初版。 物語は臓器移植のための臓器確保に関する地球人類(フラットランダー)、小惑星帯人類(ベルター)、月人類(ルーニー)の文化、考え方の違いを背景に月で行われたルナ法再検討会議メンバーの殺人未遂事件を追う。 シリーズ他作品に比べ空間移動が少ないので読みやすくわかりやすかった。2022/11/05
鐵太郎
13
久しぶりのニーヴン再読。地球育ち、月育ち、小惑星育ちがせめぎ合う時代で起きた殺人事件。国連警察の(アームの)ギル・ハミルトンが探偵役の事件簿です。トリックに無茶なところは見えたものの、まァなかなか。しかしその背景にあるのは、移植臓器の医学が極端に進んだ世界。殺人事件はもとよりちょっとした重犯罪でも極刑にして臓器を資源として回収するようになった近未来。 ──山中伸弥教授がiPS細胞を開発してくれたいまの世界に住めて良かったなぁ、と思ったもの。2019/09/23
スターライト
8
<ノウンスペース>ものということで着手。地球・月・小惑星帯の各政府代表者が月の都市に集まって開かれていたルナ法再検討会議で、小惑星帯代表が何者かに狙撃される殺人未遂事件が発生。容疑者は、主人公の国連警察のギルが昔愛した女性、ナオミ・ミッチスン。状況証拠は彼女に不利なものばかりで、どうやら彼女は何かを隠しているらしい。ナオミの濡れ衣を晴らすべくギルは捜査に乗り出すが…。彼の「腕」が超能力を持つというところがミソとなるが、解決にはあまり役立たない印象。ナオミのもう一つの秘密の過程がちょっと唐突感あり。2013/07/02
たかみ
1
SFミステリー。トリックネタはそんなに奇抜ではないが、ルナ法と臓器銀行問題の社会的意義は死刑冤罪問題のデフォルメとして興味深い。2013/11/24
llll'
0
2013/09/22