出版社内容情報
ジュディス・メリル[ジュディスメリル]
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井上一夫[イノウエカズオ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
17
上巻より下巻の方が取っつきやすいしれない。読んでいて楽でした。しかし「率直にいこう」とか「驚異の馬」とか「公開憎悪」とか、言いたいことはわかるがなぜこれがベスト?と思ってしまう作品もあり。意味不明なものも上巻と同じくいくつかあったけど、これはこっちの感性の問題かな?(笑)2019/08/18
ニミッツクラス
15
93年の税抜583円の再刷(初版77年)を読了。メリル集成の最初の5冊から27編を厳選し、本邦ではそれを2分冊し、下巻の本書では16編を掲載。何だろう…底本の掲載順に分冊したとして、上巻はヨイショするまでもない出来の作品群だったが、下巻の本書は…錚々たる面子なのだが少し残念な印象。デイヴィットスンの「ゴーレム」は結果的に地球を救うことになる老夫婦のとぼけた話。著者は牡蠣でいっぱいを書いた人で、ファンタシーが得手な印象。バイラムの「驚異の馬」は突然変異の競走馬の顛末で、これがベスト集成に入るの?★★★★☆☆2019/07/20
アカツキ
12
SF短編16作品収録。大好きなシャーリー・ジャクスンがトリを飾っているというだけで好感度大アップだけど、SFかと言われるとうーん…。作品は好きだけど、私のSF像には当てはまらないのでこの本での好きには入れない。好きなのは、ロシアの超能力実験「夢幻世界へ」、フランク卿の子孫繁栄「率直にいこう」、命を賭けたスリラーショー「危険の報酬」、立場が一転する「変身」。2024/01/21
かながわ
8
本国でも権威高いメリル傑作選堪能。浅倉さん解説だと50年代SFは心のふるさと。後年メリルさんは平和運動・女性解放運動へ羽ばたく、好きなアンソロジストになりました。60年代へ。2021/10/14
イツキ
7
様々な作風の短編が揃っていて読み応えのあるアンソロジーでした。特殊な遺伝子を利用して世界を席巻していく一族を描く「率直にいこう」、一般人参加型番組×デスゲームといった印象の「危険の報酬」、夢が記録できるようになり娯楽の一つとなっている世界の企業が描かれる「録夢業」が特に好みでした。2022/11/25