内容説明
時は中世。公国の若き領主、ジェイマス五世の老摂政が亡くなった。先見の明をそなえた摂政が国のために講じておいたとっておきの秘策、それは自身の飼い猫、ニフィだった！賢い猫はやがて“摂政”として、重要文書承認時など敏腕ぶりを発揮。領主の恋に政治的陰謀が絡まりだすとき、隠れ摂政はどんな妙手を繰りだす？猫を愛する現代ＳＦの女王が贈る、猫ファンタジイの逸品。
著者等紹介
赤尾秀子［アカオヒデコ］
津田塾大学数学科卒
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感想・レビュー
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(haro-n)
66
サクサク読了。中世のヨーロッパ風の雰囲気を楽しめるロマンス・ファンタジー(か？)。他の感想にもある通り、ストーリーは突っ込みどころ満載なのですが、あまり気にならずに読めてしまったのは筆者の猫愛が溢れているからでしょうか(=^ェ^=)ニフィという猫がヒーローを陰日向で支え大活躍します。ニフィの描写は、毛並みや目の形・色、仕草、尻尾の動きまで細かく丁寧なのに、ヒロインの特徴は髪がブルネットで腰までの三つ編みとあるだけ(笑)人物描写は淡白、話も単純なので、逆に自分の想像を膨らませられるという楽しみ方が出来そう♪2017/07/13
つーこ
41
ほのぼのしてて、犬好きの私でも（犬のことはめちゃくちゃな描かれようでしたが・・）楽しめた。三毛猫ホームズのように賢いニフィ。そして話もシンプルで軽く読める。でも、三毛猫ホームズのような読み応えはなかったかな。もうちょっとニフィに活躍してほしかったな〜。猫アレルギーて・・・。2017/12/31
mio217
40
猫ファンタジーの本。中世の時代、ある公国の若き領主に使えていた老摂政が亡くなった。摂政は自分の死後でも国が栄えるよう、領主のために施策を講じていた。その一つがニフィという猫。若き領主は、政策や自分の結婚相手までも、ニフィ・キャットに問いかける。ニフィが『ミィ！』とひと鳴きすれば、即決断。何とも賢く愛らしいニフィ・キャット。人目につかず、誰も気づかなかったその存在は、やがて公国のマスコットになるであろう。ニフィだけではなく、猫はいつも隠れてご主人様を操っているのかもしれない、そんな妄想をしてしまう可愛い本。2017/01/07
ぐっち
31
訳者さんのあとがきにもある通り、猫、目立って目立ってしかたないじゃん！うちにもニフィ来ないかな。2017/02/04
Moemi
30
ワカマツカオリさんの表紙につられて買ってしまいました。正直、もっと内容が濃いものを想像していただけに、領主のお妃選びや隣国の陰謀などがあっさりと解決してしまったことにちょっと拍子抜けでした。まあそれだけ猫のニフィが有能なんだとも言えますが…。あとがきにある通り、中編くらいの長さなので、軽く読書をしたい時にはおすすめです。2016/01/20
