創元推理文庫<br> スピリット・リング

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創元推理文庫
スピリット・リング

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  • サイズ 文庫判/ページ数 539p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488587017
  • NDC分類 933.7
  • Cコード C0197

内容説明

魔法の素質は本物でも、女の子ゆえに魔術の道に進ませてもらえず、かといって持参金不足で結婚もできずに悩む、年頃のフィアメッタ。父親は大魔術師にして公爵に仕える金細工師。だがその父はいまや息絶え、その強力な霊は邪悪な者のもつ“死霊の指輪”に囚われようとしていた!黒魔術から父を守るため、炎の乙女が立ち上がる。時代はルネサンス、恋と冒険の歴史ファンタジイ。

著者等紹介

ビジョルド,ロイス・マクマスター[ビジョルド,ロイスマクマスター] [Bujold,Lois McMaster]
1949年、アメリカ生まれ。86年に『名誉のかけら』でデビューしたのち、わずか数年でヒューゴー賞、ネビュラ賞を次々と受賞、一躍その地位を確固たるものにした

鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗姫

17
ふりかかかる困難を乗り越えていく過程で、〈 鈍重なスイス人 〉から〈 この人は私のものよ!〉へと、トゥールの評価が変わってゆく。全てが正反対の二人だけれど、実にいいカップル。フィアメッタの本当の恋を一緒に体験できた。この烈しさ、一途さ、気の強さ・・・ お父さんは、さぞ心配でしょうね。私も心配。でも、トゥールが何とかコントロールしてゆけるかな・・・と、明るい期待で読み終えた。2013/12/27

Kepeta

15
厚さから壮大な冒険物かと思ったら、導入部のつもりで読んでたままエンディング突入となるコンパクトさだった。トゥールとフィアメッタが一体いつから相思相愛になったのかの背景が弱いけど、素直にboy meets girlストーリーとして読むべきなんだろうなあ。肝心のスピリットリングにどのような力があるのか結局よくわからない事の方が気になった。とは言えシンプルで面白いのは確かだったし、像の鋳造から出撃の流れは大魔神のようなスペクタクル感。権勢欲の強い軍人と外道魔術師という悪役コンビに魅力があるのも好みでした。2020/01/08

Masa

15
読了。ビジョルドのファンタジに戻る前にこれを先に読んでおこうと思った次第です。久々にこういう怖い物語読んだなぁと。怖いというのは、ページを捲る度に主人公たちに降りかかるであろう恐怖が容易に想像できてしまう怖さ。そしてそれに立ち向かい、くぐり抜けていく登場人物たちの勇気と知恵の冒険。ヴォルコシガンシリーズや死者の短剣シリーズと比べると少し硬質な印象でしたがそれは訳文の関係もあるか。最後はビジョルドらしく落として楽しく読み終わりました。ただこれを最初に読んでいたらビジョルドにここまでのめりこまなかったかもね。2019/05/30

ハル

15
不勉強なことにSF作家さんだと思っていたL・M・ビジョルド。まさかこんなに良質なファンタジーを書く方だったとは!( ; ゜Д゜) 主人公二人がすごく魅力的で、王道だけれど盛り上がる物語とともに読んでいて楽しい1冊でした。人物の心情描写も丁寧で、恋物語に違和感がないのが個人的にはすごく好き(*^^*) ただ、舞台が架空のファンタジー世界ではなく、中世ヨーロッパであることには違和感…「スイス人」とかって単語が普通に出てくるのがなんだか変な印象でした(;´д`)2015/06/28

綾乃

14
ビジョルド様のファンタジー作品なのに、主人公が中年でも後ろ向きでもない! カワイイ少女ではないですか!おまけにヒーローも若者です。とはいえ、ヒーローのトゥールくんが印象が薄い・・・。そしてもれなく将来は尻に敷かれる。いいやつなんだけどなあ。そして周りを取り巻くオジサマたちの個性的で魅力的なこと(笑)。2019/08/23

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