感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
10
ヨーロッパの小国グランド・フェンウィックが大国をおちょくります。ソ連があった頃の話ですが、今でも十分面白いです。このシリーズが面白いのは、小国が大国をこてんぱんにやっつけるからです。現実では大国に振り回されるので、せめて小説の中でも溜飲を下げたいです。この物語ではフェンウィックの面々が月まで行ってしまいます。当時月到達を競い合っていた米国とソ連がからかわれます。月ロケットの燃料になるものが奇想天外で、大笑いました。結末はハッピーエンドで後味が良かったです。適度なロマンスも盛り込まれた楽しめる小説です。2020/05/28
tai65
2
星4つ2021/12/29
いかさま
0
米ソが宇宙開発競争をやっていた時代の話。 中央ヨーロッパの小国がひょんなことから月ロケットを飛ばして米ソに先んじるというのがふざけている。 風刺コメディとして書かれているんで、キャラクタの造型か極端になっているけれど、ストーリィ展開がずいぶんあっさりしているかな。2013/08/30
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
0
☆×5.0…このシリーズは短めのページ数だけれども、非常にユーモアがあふれていて面白いです。小さな国だから…なんていう概念を見事に打ち壊してくれるその「ある種のパワー」。今回はそのエネルギーは「月」と言う途方もない場所に向います。あせった二国の困惑振りといったら…本当に読んでいて爽快そのものですよ。しかもアメリカなんかはいざ発信しようとしたらとんでもないものが燃料にまぎれていて(笑)でもそこはユーモア・ファンタジー。最後にやっちまったーになります。あれ…大事なものありましたよね?って。2012/04/01
蝉の一生
0
古本屋で見つけました。前作の「小鼠ニューヨークを侵略」を読んだことがあったので思わず買いました。架空の欧州の小国が、(相当情けない理由で)アメリカに借款を申込んだことから、行きがかり上、月への飛行を計画し、なんと月面一番乗りを果たします。米ソの宇宙進出競争や冷戦構造にアイロニーを効かせつつも穏やかで楽しい作品です。「ザ マウス オン ザ ムーン」というタイトルで映画化もされたようです。2022/02/20