内容説明
卒業を間近に控えた学園を舞台に、密室状況下の殺人を巡る推理と冒険。気鋭の作家が新境地に挑んだ長編第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
72
初めて若竹さんを読んだんだけど、その表現はどうだろうって言葉が繰り返し出てくる。その辺が文庫化されない原因なんでしょうね。トリックとしてはミスリードが面白いなと思ったけど・・・。他の作品を読んでみます。2014/10/20
中原れい
56
(今となっては)ごく初期に書かれた、むきだしに苦い青春譚。ミステリとしてのシッカリ感よりそれが先に来る。でも複数の謎が二転三転して飛び切りの苦さがかえってさわやかさを呼ぶようだ。高校生のノリが今風ではないけど、そうじゃないぶん読みやすい。大人見てなきゃ煙草も酒もバンバンだったよ💦新国の面々もホントヒヤヒヤさせてくれます、晶だけなじゃく^^苦かったけど楽しかったです。2022/09/13
papako
29
若竹さん初期作品。高校生の受験が終わって卒業までのなんとなく浮き立っている時期に起きた殺人事件。容疑者となった友人を救おうとする主人公たち。この年代特有の自意識過剰さ。少しの嫉妬と悪意。ちょっと時代を感じるけれど、若竹さんらしい物語。見かけないと思ったら、『キチガ○』が連発されている。そういう時代だったんですね。2013/09/16
Syo
24
う〜む。 すっきりしない話だ。2021/01/28
星落秋風五丈原
20
若竹七海第3作。卒業を間近に控えた学園を舞台に密室状況下の殺人をめぐる推理と長篇。頭を打った事故の後遺症で記憶の連続性が途絶える症状に苦しむ荒井冬彦ことラスカル、真魚、しーちゃんこと坂上。坂上に憧れていた合唱部の女生徒が殺される。その日運悪く彼女がラスカルを「キチガイ」と呼んだ事から坂上と口論になった事は誰もが知っていた。坂上は有力容疑者とされる。一方冬彦は兄辰彦が自分を階段から突き落とした事を思い出す。冬彦は母と愛人の間の息子で、辰彦は有力者の娘との結婚のために恋人奈保子を捨てていた。2002/09/10