創元クライム・クラブ<br> 心のなかの冷たい何か

創元クライム・クラブ
心のなかの冷たい何か

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784488012588
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「社内に観察者がいる」という謎めいた言葉を遺し、自殺未遂した友人。鬼気迫る手記に慄然としながら、敢然と真相を追うヒロインの孤独な戦い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

18
会社を辞めたばかりの若竹七海は電車の中でわめいていた一ノ瀬妙子と言葉を交わす。彼女から電話があり、「会社に観察者、実行者、支配者がいる」と謎の言葉を残す。イヴに電話をかけると謎の人物から彼女が自殺未遂で入院したと聞かされる。翌日手記が七海の元に届く。自殺に追い込まれた友人の復讐を試みる手記であると同時にそこに挿入された冷血漢の手記を通して友人を追い詰めた犯人像があぶり出される二重構造。手記を読んだ人は会社に入り込み、異常な潔癖性の男が次々に人を殺してきたと告白している内容に驚愕する。2002/09/10

sakadonohito

16
半分近く読んでから「え?あれ?」てなる。なんかモヤッとする終わり方に感じた。著者と同じ若竹七海という名前の迂闊で短気がすぎる女性が事件の真相を探るべくあちこち首を突っ込む。自分にはいまいちでしたが女性が読んだら受け止め方がだいぶ違ったりするのでしょうか。2022/03/10

海月

6
心の内にある目を背けたくなるものを、掴んで引きずり出されるような感覚がしました。暗くて重い雰囲気と、人の悪意や毒気といったものが前面に出た作品です。その時の精神状態によっては、泥沼になりそうな気もするけど、自分にとってはいつかもう一度読んでみたいと思わせるものがありました。デビュー作のような纏まりは感じられないけど、こちらの方がより作者の原点に近いのではないかと思います。2013/04/28

だんじろー

4
前半の雰囲気からすると、後半にひと波乱もふた波乱もありそうな流れなんだけど、読み終えてみると意外と普通のサスペンス。それにしても、主人公の七海が随所で女性にあるまじき発言(暴言?)を繰り返すところが実に男前だった。冷蔵庫に残されたボトルが何とも物悲しく、妙子の悲劇を鮮明に表わしているようだ。2014/05/13

うー。

3
おもしろかった。 こちらが先に書かれてますが、私は先に『スクランブル』を読んでしまっていたので、その登場人物が出ててうれしい。2014/01/17

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