休眠の昆虫学―季節適応の謎

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  • サイズ A5判/ページ数 329p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486016427
  • NDC分類 486.1
  • Cコード C3045

内容説明

昆虫休眠の多様性と神秘的なメカニズムを探る。テクノロジーを持たない昆虫たちが、過酷な自然を生き抜く過程で備えた休眠と彼らの生活史のありさまから、私たちは何を学ぶことができるのか。

目次

第1部 季節と休眠(イナゴ類の卵休眠と季節適応;休眠期の前でも越冬するコバネササキリの卵 ほか)
第2部 気候と休眠(コオロギ類の分布拡大と適応―熱帯から亜熱帯そして温帯へ;コオロギ類の幼虫休眠と地理的変異 ほか)
第3部 厳しい季節を生き抜く仕組み(休眠と耐寒性の関係;昆虫の凍結温度を決める要因 ほか)
第4部 季節を読み取る仕組み(光周性とは;光周測時機構―ヨトウガを例に ほか)
第5部 休眠のホルモン制御と人工覚醒(休眠とホルモン;休眠と脳 ほか)

著者等紹介

田中誠二[タナカセイジ]
1952年生。オレゴン州立大学大学院博士課程修了。Ph.D.(昆虫生理・生態学)。独立行政法人・農業生物資源研究所大わし支所・昆虫動物研究部門・生体機能研究グループ・生活史制御研究室、チーム長。専門は、昆虫学、とくにバッタ、コオロギの多型現象、相変異、ゴキブリの生活史

檜垣守男[ヒガキモリオ]
1968年生。岩手大学大学院連合農学研究科博士課程(弘前大学所属)単位取得満期退学。農学博士。農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所、主任研究官。専門は昆虫学、とくに長期休眠の生理・生態学。イブキヒメギス、クリシギゾウムシなどを研究中

小滝豊美[コタキトヨミ]
1960年生。東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。農学博士。独立行政法人農業生物資源研究所、主任研究官。専門は昆虫生理学、とくにカメムシ類の休眠・生殖に関する生理
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