内容説明
戦前の満州でキャメラマンを志し、戦後、新東宝で一本立ちし、中川信夫監督の傑作『東海道四谷怪談』を撮ったのち香港へ渡り、六〇年代以降の香港映画黄金期の確立に寄与して、キン・フー、ブルース・リーなどの映画を撮るにいたる―西本正がその波乱にとんだ歩みを縦横無尽に語る。
目次
序章 香港への第一歩
第1章 わが青春の満映
第2章 敗戦日本の映画界へ―新東宝時代
第3章 香港映画とともに―ショウ・ブラザース時代
第4章 ゴールデン・ハーベストとブルース・リー
第5章 望郷の香港三十年
著者等紹介
西本正[ニシモトタダシ]
1921年2月、福岡に生れる。少年時代を満州(中国東北部)ですごし、41年、満映の技術者養成所に入る。46年、敗戦とともに日本に帰り、日映の文化映画部をへて、47年、新東宝撮影部に入社。57~58年、香港に招かれ二作品を撮り、帰国後、中川信夫監督作品などで撮影監督をつとめる。60年、再び香港へ渡り、以後、香港で活躍。1997年1月、死去
山田宏一[ヤマダコウイチ]
1938年、ジャカルタに生れる。映画評論家
山根貞男[ヤマネサダオ]
1939年、大阪に生れる。映画評論家
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