内容説明
真理とは、闘争である。20世紀最大の文学的天才が生み出した〈言語=欲望=力〉のテクストの謎に肉迫する、批評の戦い。知的興奮あふれる、衝撃的なジョイス論の登場。
目次
第1章 理論的予備考察
第2章 メタ言語の終焉―ジョージ・エリオットから『ダブリン市』へ
第3章 物語の終わり―『スティーヴン・ヒーロー』と『若き芸術家の肖像』
第4章 要素の根源的分離―『ユリシーズ』における読者の距離化
第5章 言葉の都市、夢の街路―『ユリシーズ』の航海
第6章 『フィネガンズ・ウェイク』の政治的読解
第7章 ジョイスの政治学