出版社内容情報
『舞姫』から『風の歌を聴け』まで、望まれない妊娠を扱った一大小説ジャンルが存在している―意表をついたネーミングと指摘で思わずあなたをうならせる処女評論!
目次
はじめに 妊娠小説とはなにか
1 妊娠小説のあゆみ(妊娠小説のあけぼの
本格妊娠小説の出現
純妊娠小説の台頭
変わりゆく妊娠小説)
2 妊娠小説のしくみ(受胎告知の様式
妊娠効果の基礎知識
ゲームの展開
妊娠濃度による分類)
3 妊娠小説のなかみ(妊娠物語の類型学
愛と幻想の選択
アニミズムの帝国
避妊をめぐる冒険)
おわりに 妊娠小説はなぜ書かれるか
本書で取り上げた主な「妊娠小説」
目次
はじめに 妊娠小説とはなにか
1 妊娠小説のあゆみ(妊娠小説のあけぼの;本格妊娠小説の出現;純妊娠小説の台頭;変わりゆく妊娠小説)
2 妊娠小説のしくみ(受胎告知の様式;妊娠効果の基礎知識;ゲームの展開;妊娠濃度による分類)
3 妊娠小説のなかみ(妊娠物語の類型学;愛と幻想の選択;アニミズムの帝国;避妊をめぐる冒険)
おわりに 妊娠小説はなぜ書かれるか
本書で取り上げた主な「妊娠小説」
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
8
日本文学には「病気小説」「貧乏小説」という伝統的なジャンルがあるけれど、実は望まない妊娠を書いた「妊娠小説」という大きなジャンルがあったのです!という内容。熱量高めの著者の語りが楽しく、ツッコミや言葉選びが絶妙で笑った。これからそのシーンが来たら《受胎告知》のワードが脳内に響き渡りそう。2021/09/24
Miki Shimizu
2
知り合いが貸してくれた。妊娠、、、というか中絶が出てくる小説を分類して分析した本。行数を数えて、どの辺りで妊娠したって出てくるかとか、分析の仕方がおもしろい。純粋に妊娠した、幸せーっていう本はドラマにならんからないらしい。笑。女は若くて美人しかドラマにならんとか、オトコはグニグニしてるとか、避妊はしないとか、まぁ、そうやなー。って感じやけど、バッサバッサ切ってる感じがワリとおもしろかった。2015/08/03
Marie
2
描写がないときは「電光石火のごとくコンドームを装着し」たのだろうと脳内補完することにしていた。「そもそも避妊が存在しない異世界だった」説には目からウロコだった。2014/01/16
かめすけ
1
「妊娠」をテーマにした小説を分析した著。読みやすい文体でユーモアもあるがハッとする分析ばかりで楽しんで読んだ。94年発行ゆえ80年代の作品の分析に留まるのが惜しい。「妊娠小説」は堕胎や中絶に係る法律の改正3年後を目安にブームとなる、との指摘。緊急避妊薬のOTC化も話題だが、実現された暁には再び「妊娠小説」ブームとなるだろうか?2021/10/19
みみず
1
「太陽の季節」ってそんな話だったのか。「骨盤の都合」こ、こわい(^^;;2016/11/23