出版社内容情報
「読む。生きるために、読む。」スタジオジブリのプロデューサーによる、半自伝的読書録。
内容説明
スタジオジブリのプロデューサーによる、半自伝的読書録。
目次
第1章 物語の誘惑
第2章 小説への耽溺
第3章 詩と言葉の魔法
第4章 我々は何者か
第5章 我々はどこから来たのか
第6章 我々はどこへ行くのか
著者等紹介
鈴木敏夫[スズキトシオ]
1948年、愛知県名古屋市生まれ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。徳間書店で『アニメージュ』の編集に携わるかたわら、1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。以後ほぼすべての劇場作品をプロデュースする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
43
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが、スタッフの柳橋閑さんのインタビューに答える形で、幼少期からの読書体験を語ったもの。少年画報、少年週刊誌等に入れ込んだ子ども時代に始まり、学生時代、社会人、ジャーナリストとして折々に読んだ本が俎上に載せられる。ごく大雑把な印象として、著者の読書はほぼ文系に限られる中で、時代に現れ琴線に触れた人物を徹底的に掘り下げて読む傾向が強いのでは、と思う。ジブリの編集者として、宮崎さんや高畑さん他の関係者との出会いと交流など、単なる読書体験に止まらない面白さを伝えてくれる。2023/02/26
ばんだねいっぺい
24
鈴木さんの読書遍歴を知れる楽しい本。2023/01/12
ねこさん
18
常に“目論見”のある鈴木P、制作中の新作『君たちはどう生きるか』を推量する上でもファン必読の書。スタジオジブリの脊梁を垣間見ることができる。元は『鈴木敏夫とジブリ展』で限定の無料配布をされていた冊子で、その内容の面白さから書籍化されたようで、実は再読。その厖大な読書量、底無しの泉から湧き出るがごとき言葉の洪水。未読の本ばかりが紹介されているにも関わらずスルスルと読めてしまうが、それぞれの本が求められた時代の空気を呟くように、しかし確かな声量で喝破していくのは流石。本についての宮崎駿とのやりとりも興味深い。2022/11/05
チェアー
8
読書遍歴は鈴木敏夫の半生記にもなっている。特に影響を受けたのは加藤周一と堀田善衛と。どちらも私は詳しくない。全集をよく読んでる。アサ芸の記者時代も忙しいなかでもよく読んでいたのはすごい。総合文芸誌編集長になっていたら、そこから今頃作家になっていたかもしれないなと思うと感慨深い。 宮崎駿と高畑勲の違いもよくわかった。本の傾向や読み方を知ると、その人がわかる感じがする。 2023/02/05
spatz
8
想像以上にすごかった!まさに生きるために読む(内容紹介にあり)人なんだね。ジブリ好き読書家さんにはかなりオススメ。感想 https://www.netgalley.jp/book/272365/review/697890 2022/12/07