ちくまプリマー新書<br> 辞書からみた日本語の歴史

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ちくまプリマー新書
辞書からみた日本語の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480689238
  • NDC分類 813.02
  • Cコード C0281

出版社内容情報

「日本語の歴史」シリーズ第二弾。現代において辞書は使うものだが、江戸以前は写す・記録するものだった。作り手・使い手の姿から、各時代の日本語を活写する。

内容説明

「日本語の歴史」シリーズ第二弾。現代において辞書は買って使うものだが、江戸時代以前は写すことで所持し、自分で作り上げるものだった。辞書の「作り手」「使い手」の姿を通して、各時代の日本語を活写する。

目次

第1章 辞書の「作り手」と「使い手」―平安~鎌倉時代の辞書(百科事典的な『和名類聚抄』;漢文訓読がうんだ『類聚名義抄』)
第2章 辞書を写す―文学にも日常生活にも対応する室町時代の辞書(成長する辞書『下学集』;文学とも関わりが深い『節用集』)
第3章 日本語の時間軸を意識する―江戸時代の三大辞書(「今、ここ」のことばを集めた『俚言集覧』;古典を読むための『雅言集覧』;現代の国語辞書の先駆者『和訓栞』)
第4章 西洋との接触が辞書にもたらしたこと―明治期の辞書(ヘボン式ローマ字綴りのもととなった『和英語林集成』;いろは順の横組み辞書『「漢英対照」いろは辞典』;五十音順配列の辞書『言海』)

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。86年早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

70
三浦しをんさんの「舟を編む」をお読みになって、辞書に興味がわいたかたにおすすめ。歴史といういっそうの広がりを持った視点で、辞書、ひいては日本語を見られるようになる。2016/11/11

ヤギ郎

5
タイトルの通り、「辞書」と「日本語」についての本。日本語ってどこから来たのかな、辞書を辿ってゆくのだ!2015/01/31

kuchen

2
辞書の概念は変化している。平安から鎌倉時代には、意義分類による見出し語、漢語に和語を対置。室町時代には、和語の見出し語も出現。江戸時代には近代語へ移行し終わり、古語の認識が生まれた。辞書の使い手は庶民にも及ぶ。幕末明治期には語義を説明する形になり、いろは順や五十音順になった。辞書の説明だけでなく、見出し語の例も豊富。その時代の日本語や文化に思いをはせるだけで楽しい。2015/03/08

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