ちくま文学の森 〈14〉 ことばの探偵

ちくま文学の森 〈14〉 ことばの探偵

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480101143
  • NDC分類 908
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

122
ちくま文学の森というアンソロジーのシリーズの言葉に焦点を当てた巻です。内外の短編あるいは抄編にしているもので様々な味の作品が楽しめました。「がまの油口上」や中田ダイマル・ラケットコンビの話、落語、江戸川乱歩、寺田寅彦、チャペック、バルザックなどなどほとんど未読でした。中島敦の「文字禍」は何度も読んでいますが。2018/05/04

奥澤啓

31
『ちくま文学の森』(筑摩書房)全15巻、別巻1。シリーズの14巻。1988年。図書館のリサイクル本。全部欲しいな。収めまするは・・・「がまの油口上」 永井兵助演。「一ト目上がり」、春風亭柳橋演。「予の自伝」、堺利彦。「山下の話はまんざいみたいだ」、山下清、等全26編。探すのに苦労するような物ばかり。大活字。ルビもある。明治、大正期、新聞・雑誌・単行本等はルビを振っているものが多かった。それが日本人の識字率向上に大きく寄与したのは歴史的事実。日本語を勉強する外国人にも有益。漢字制限よりルビを活用して欲しい。2014/12/27

メタボン

28
☆☆☆★ なかなかマニアックな選集。ダイマル・ラケットの「家族混線曲」は秀逸な面白さ。オチが面白い「一ト目上り」「千早降る」。命令を守る部下が3人で思わぬ結果となる「三人の黙示録の騎士(チェスタトン)」。数字の七にこだわるが故の悲劇「七(花田清輝)」。どんでん返しと暗号が面白い「二銭銅貨(江戸川乱歩)」。表題のとおりの悲劇の結末「文字禍(中島敦)」。筒井康隆ばりの言語遊戯的作品「ベースボール(正岡子規)」。日本語と酒に命を助けられたという「日本語と酒と(臼井吉見)」。その他「三文作家(アイリッシュ)」。2017/08/20

訪問者

3
中田ダイマル・ラケット「家族混戦曲」、チェスタトン「三人の黙示録の騎士」、江戸川乱歩「二銭銅貨」、中島敦「文字禍」、そして三田村鳶魚「佐々木味津三の旗本退屈男」は現代の読者にはもう意味不明なのではなかろうか。アイリッシュ「三文作家」芥川龍之介「藪の中」とこの巻も傑作多し。2023/06/29

粋花

3
普段手をのばさないだろうもの(気づかないで素通りしちゃいそうな作品たち)が読めた。2014/10/26

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