ちくま学芸文庫
新版 天文学史 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090690
  • NDC分類 440.2
  • Cコード C0144

内容説明

その向こうには何がある?巨大な装置で誤差を抑え天体の運行を観測した時代。レンズで対象との距離を縮め、間近に天体を覗こうとした時代。電波や宇宙線など、人間の五感を超えた情報で宇宙を探った時代。宇宙は人間の持てる道具とともに、その広がりと奥行きを深めた。この先、人間は宇宙にいったい何を発見するのだろう。先史時代の天文遺跡に始まり、コペルニクス、ブラーエ、ケプラー、ガリレオ、ニュートンら偉人の業績をひもとき、量子力学と相対論によって劇的に変貌した20世紀天文学へ、宇宙物理学へといたる。研究最前線の学者による壮大な天文学通史。写真・図版多数。

目次

プロローグ
史前史時代の天文学
古代の天文学
ギリシャ天文学
中世の天文学
近代への移行期
近代の天文学(力学的自然観の発展;恒星から星雲へ)
20世紀の天文学
現代天文学の方向―21世紀への展望
エピローグ―宇宙の中の人間

著者等紹介

桜井邦朋[サクライクニトモ]
1933年、埼玉県生まれ。京都大学理学部卒業。同大学助教授を経てNASA上級研究員、メリーランド大学教授。のち神奈川大学工学部教授、同大学学長を歴任。その間、ユトレヒト大学、中国科学院、インド・ターター高等学術研究所、スタンフォード大学で客員教授。早稲田大学理工学総合研究センター客員顧問研究員。理学博士。専攻は宇宙物理学、太陽物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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2kz1

0
「過去の誤った考えは不合理であり必然的に破綻し、(現代風の)正しい考えに取って代わられる」といったような進歩を前提とした歴史観が随所に見られ、かつて受け入れられていた考えがどのような実験的証拠と論理に支えられていたか、そしてどのような状況で最終的には破綻したか、があまり丁寧には書かれていないのが少し残念だった。あと、20世紀の天文学の章はごちゃごちゃしていてちょっとわかりにくいな、と。ただ、僕の知識を増やしてくれたというそのただ一点だけでも読んだ価値はあった。2011/04/30

のの

0
天文界隈の人の名前は有名人ばっかり。知ってる名前が多くて驚いた。 天文と物理は不可分と思っていたが、その結びつきは作ろうとして作られたところもあるのね。 わからないけどわかりやすかったです。2010/10/26

かっくうほう

0
天文学がどのようにして、今の形になっていたのか分かります2008/08/02

いちはじめ

0
天文学そのものは古くからある学問だが、その発達は意外に新しいという史観に貫かれているのが面白いと思った2007/07/20

naoto

0
科学を知るには、その歴史を知るとよく覚えられる。その発見に至る経緯や、論理を組み立てるまでの物語など、わかっていると理解が深まる。ということで天文学史。どうしても、大半が20世紀になりのは仕方がない。望遠鏡もガリレオが最初みたいなもんだし、20世紀に入ってからも宇宙の常識はどんどん変わってるから。今、常識と思っていることも、30年後には変わってるかもしれないね。2022/08/24

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