ちくま学芸文庫
聖なる陰謀―アセファル資料集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 500,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089823
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

内容説明

1930年代、戦争の予感と不安が立ち込める中、時代に抗してバタイユは、新しい宗教を起こそうと秘密結社「アセファル(無頭人)」を結成。そこでは人身の供犠をも企てたとされ、その活動は構成員に秘密の保持を強い、永く秘匿されてきた。深い沈黙とスキャンダラスな伝聞に包まれ続けた「アセファル」。西欧の歴史と文化の最も嫌悪をもよおさせる暗部に深く踏み込んだその探求は、書簡・回状・記録・規約などを網羅したこの資料集により、始めて暗闘から白日のもとに引き出される。聖なるものの再現と新たな共同体を求めて彷徨った人たちの、希望と批判の交錯する記録。本邦初訳。

目次

一九三六年
一九三七年
一九三八年
一九三九年
補遺

著者等紹介

バタイユ,ジョルジュ[バタイユ,ジョルジュ][Bataille,Georges]
1897‐1962年。戦前から戦後にかけて、文学・芸術・思想・社会学・人類学・政治など広範な領域で批評活動を行い、現代の思想や文学に大きな影響を与え続けている

ガレッティ,マリナ[ガレッティ,マリナ][Galletti,Marina]
1948年生まれ。ローマ第三大学教授。バタイユの他、ロジェ・カイヨワ、レミ・ド・グールモンなどを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カケル

4
“アセファル“三部作(勝手に命名www)第三巻。秘密結社「アセファル」の内部文書と関係者の書簡集。「社会学研究会」も含めて、キングギドラ(教会、共産主義、ファシズムという三頭の怪物)を迎え撃たんとした怪獣軍団(ゴジラ役はバタイユw)は映画と相違して敢え無く敗退する。焦土に蒔かれた戦後現代思想の種子の記録。2024/01/17

ULTRA LUCKY SEVEN

0
文庫化は素晴らしい。けれど重要な部分が欠けてる。。。多分アセファルに興味を持つ日本人は90%岡本太郎からだと思うのでそこらへんも補填してほしかった。2012/03/02

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