ちくま学芸文庫
かぶき―様式と伝承

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  • サイズ 文庫判/ページ数 511p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088963
  • NDC分類 774
  • Cコード C0174

内容説明

日本の芸能研究に大きな足跡を刻んだ著者の、幻の名著。荒事、悪態、かるわざ、六法などかぶきの様式の源流について、また猿若、道化といった役柄の出現と変遷について、さらにそうした芸能を担った人々の実像について、独自な視点で掘り下げた、克明な考証的研究。既成の演劇理論に捉われず、広く民俗芸能を視野に入れ、社会史・風俗史からのアプローチも取り入れて、時代の息吹のなかでのかぶき生成の実相に迫った本書は、その後の研究に大きな影響を与えた。

目次

第1編 かぶきの様式(饗宴の芸術―かぶきの本質とその様式;荒事の成立;悪態の芸術;髪梳の系譜;「かるわざ」の系譜;たての源流;六法源流考;出端と引込みのノート)
第2編 かぶきの成立(力者とその芸能;河原者と芸術;猿若の研究;道化の誕生;のろま管見;茶かぶき;三味線の登場)

著者等紹介

郡司正勝[グンジマサカツ]
1913‐98年。北海道生まれ。演劇学専攻。早稲田大学文学部卒。河竹繁俊氏に師事。早稲田大学演劇博物館館員を経て早稲田大学教授。歌舞伎研究に民俗学の成果を取り入れ、新しい研究方法を確立した。一方で鶴屋南北作品の復活上演に尽力し、新作の演出上演にも意欲的に取り組んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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