ちくま学芸文庫<br> 占星術の起源

ちくま学芸文庫
占星術の起源

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085733
  • NDC分類 148.8
  • Cコード C0122

内容説明

十二宮占星術の起源はギリシャ・ローマからさらにオリエントにまでさかのぼる。エジプトやメソポタミアの神話は天体神を尊崇の対象とし、特定の星の出入りから暦を作り上げ、吉凶を読み取り、各月に意味を与えた。紀元前2世紀のバビロニアでは、すでに49の星座と1080の星が楔形文字で記され、占星術師は時の王朝に仕え重んじられた。本書では、神話や資料をたどり古代人の星辰信仰と宇宙観を探り、そこから成立した占星術的思考が、中世ヨーロッパにおいてどのように展開していったかを論じる。

目次

第1章 オリエント宗教と天体神
第2章 カルデア人の科学
第3章 十二宮占星術の起源
第4章 十二宮占星術の展開
第5章 占星術的思考
西暦一七六年のホロスコープ
若干の古代占星術家について
オリエントの暦
オリエント人の世界観と人生観

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

21
来週、疑似科学と科学についての授業で占星術についても学ぶので別のアプローチからの予習と興味で読みました。星占いの元になった占星術として述べてはいません。むしろ、天体同士の角度の計測による予知から医学への応用、天体の運動の計測から暦は作り出したこと、文化人類学での各国の儀礼やシンボルの背景にある世界観との関係性、科学とされた後にオカルトとレッテルを張られるまでの歴史など数学、歴史、科学論、文化人類学など、多岐に渡る視点から占星術について考察した本。おかげで知的好奇心が心地よく、擽られました^^2013/05/10

星のソムリエ

1
占星術がどういった動機で人間の手によって誕生したか、などといった歴史(起源)がコンパクトにまとめられています。たとえば「◯◯座の人は・・・」といったような系統ではありません。占星術を行う意味や地域毎の宗教観や宇宙観等の話にも触れています。こうした類いの書籍が廃刊になってしまっているのは残念でなりません。2012/02/22

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