ちくま学芸文庫<br> 日本語はいかにつくられたか?

ちくま学芸文庫
日本語はいかにつくられたか?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480082107
  • NDC分類 810.2
  • Cコード C0181

内容説明

古代の太安万侶にはじまり、紀貫之、藤原定家、本居宣長、夏目漱石、そして現代の時枝誠記という巨人たちを主人公として、時代の変化のなかでのかれらの苦心のあとをたどりながら、日本語がどのように創造され、表現されてきたか、自覚されてきたのか、楽しくわかりやすく語る。

目次

1 日本語表記の創造―太安万侶
2 和文の創造―紀貫之
3 日本語の「仮名遣」の創始―藤原定家
4 日本語の音韻の発見―本居宣長
5 近代文体の創造―夏目漱石
6 日本語の文法の創造―時枝誠記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro sata

19
日本語がどう進んできたのかを6人の偉人を取り上げて書いている。おもしろい。2022/07/31

やいとや

2
太安万侶、紀貫之、藤原定家、本居宣長(と春庭)についての前半は、スリリングな論で、古典への新たなアプローチが拓けた。特に定家と宣長と春庭の仕事には震えがくる。いま求めてたことに直接につながることは得られなかったが、言語に対する考えを補強できるものではあった。漱石(と二葉亭)、時枝誠記は食い足りなく、漱石の擬人法は翻訳ではなく落語だというのがわからないのは残念。2012/02/02

良さん

1
日本語を創った6人の天才たち―太安万侶、紀貫之、藤原定家、本居宣長、夏目漱石、時枝誠記―がそれぞれの時代の中で言語とどう取り組んだかを詳述。「言語文化」の教科書を創るには最適の本だと思う。 【心に残った言葉】定家にとっては御子左家のための営為であったのだが、日本のため日本人のためには、彼の書写活動は、滅びてしまったかも知れない作品保存の行為であった。…彼の書写は…「校訂」という方法により吟味された書写なのである。…定家の目と手を経て、「作品」は「古典」となった。(99頁)2022/05/08

サアベドラ

1
太安万侶から時枝誠記にいたるまで、歴史上の著名な文学者や国語学者を取り上げ、彼らが日本語の歴史に残した業績を明らかにする。あとがきには「歴史上、日本語はいかに自覚されてきたか」が主題であると書かれているが、なんとなくわかったような、わからないような。紀貫之や夏目漱石で文体の話をしたかと思うと本居宣長や時枝誠記では文法の話になったりして、なかなか焦点が定まらないところに原因があるのかもしれない。2012/03/07

arihero

0
内容は少し専門的で難しいかったですが、前半部分は話言葉をいかに書き言葉にしていったのか理解できました。2013/10/14

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