出版社内容情報
戦後、大ブームとなった文学散歩とその火付け役となった野田宇太郎『東京文学散歩』の足跡を求めて、現在の東京を訪ね歩き、新たな散歩の楽しみを提案する。
内容説明
戦前の作家の暮らしの跡や文学作品の舞台となった場所を訪ね歩き、往時を本の中に「復元」した野田宇太郎による『東京文学散歩』シリーズは、一九五〇~六〇年代に一大文学散歩ブームを引き起こした。本書は『東京文学散歩』から、往年と現在との比較が興味深い個所や、野田の主張が強く見て取れる個所などを紹介しつつ、実際にいまの東京を訪ね歩いて検証。さらに独自のコースも提唱し、新たな散歩の楽しみを提案する。昭和の文学散歩の時代を追体験できる文学ガイドブック。
目次
第1章 浅草から向島へ
第2章 高輪尾根道を歩く
第3章 番町文人町から横寺町へ
第4章 日本橋川沿いを歩く
第5章 パンの会会場を探し求めて
第6章 川のなかの別天地―中洲と佃島
第7章 麻布を一周する
第8章 王道の文学散歩―本郷
著者等紹介
藤井淑禎[フジイヒデタダ]
1950年生まれ。立教大学名誉教授。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専門は近現代日本文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Inzaghico
7
あとがきに、書きながら内容が固まっていった、と書いているとおり、構成はかちっとしていないので、よく言えば一緒に逍遥している気分になれるし、別の言い方をすれば、どこに連れて行かれるかわからない。野田宇太郎の『東京文学散歩』をなぞる、というのが主眼なのだが……。 著者の好み前回で各章でお気に入りの食べ物屋さんを紹介しているのだが、それもやや中途半端だ。うーむ、もったいない。いっそ藤井独自の東京文学舞台の紹介に徹したほうがよかったように思う。2023/10/06
takao
4
ふむ2024/05/15