ちくま新書<br> 靖国問題

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靖国問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062321
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C0210

内容説明

二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、なんの解決にもならないだろう。本書では、靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。

目次

第1章 感情の問題―追悼と顕彰のあいだ(激しい遺族感情;一様でない感情の対立 ほか)
第2章 歴史認識の問題―戦争責任論の向うへ(共同体とその他者;「A級戦犯」合祀問題 ほか)
第3章 宗教の問題―神社非宗教の陥穽(感情の問題、再び;政教分離問題 ほか)
第4章 文化の問題―死者と生者のポリティクス(「伝統」としての靖国;江藤淳の文化論 ほか)
第5章 国立追悼施設の問題―問われるべきは何か(「わだかまり」の解決策;不戦と平和の施設? ほか)

著者等紹介

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。二十世紀西欧哲学を研究し、哲学者として政治・社会・歴史の諸問題を論究。明晰な論理と批判的思考には定評がある。NPO「前夜」共同代表として、雑誌『前夜』を創刊
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

46
途中までは、わかりやすく読み進めたものの、最後はよく理解できなかった。靖国をとりまく感情、歴史問題、政治とそれぞれのテーマから問題点をまとめていく。神社そのものが問題ではなく、それを利用する国家としての政治が問題だと。よくわかるんだが、解決策としてあげられている憲法9条による脱軍事化にはどうしても繋がらない。2022/09/22

Shoji

46
靖国問題の根っこはどこにあるのだろうと小泉元首相が公式参拝した頃から思っている。 大学の先生のお話を聞いたり、本を読んだり。いまだにモヤモヤとしている。 「お国のために死んだ」という考えと「何がお国のためだバカヤロー」と考える遺族の感情の違い。 日本人と諸外国人とでは異なる死者に対する尊厳。 靖国を政治利用する愚かな人たち(我が国も諸外国も)。 靖国問題の根っこはこの辺りか。 ところで、この本、禅問答のような内容だった。もっとシンプルにストレートに書いて欲しかったな。2016/06/15

Emperor

32
感情の錬金術。そんなに単純な話ではないのかもしれないし、あまつさえ珍説と叩かれても不思議ではないが、やけに腑に落ちてしまった。タイトル通り、まさに「靖国問題」の総ざらいができる内容。2018/01/20

佐島楓

20
日本人の死生観と外国のそれとの違いという箇所が興味深かった。この問題は、純粋な気持ちから参拝をなさっていた方を知るものとしては、とても難しい。2012/07/21

寝落ち6段

14
今でも首相や議員の参拝が取り沙汰される。2005年発刊。靖国神社の「国家主義のための顕彰システム」という歴史的な位置づけを明らかにした。そこに遺族感情、周辺国の心証、政教分離の原則、宗教の自由など多角的に一宗教法人としての靖国神社の在り方を検討している。政治は遍くその利益を国民に還元しなくてはいけない。靖国問題を政治がどのように扱えば、国民の利益になるのか考えてほしい。靖国は愚かな過去の遺産として、全戦没者に対しての追悼と戦争の愚かしさを学べる場とすれば十分なのではないかと私は思う。政治利用の場ではない。2020/10/25

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