ちくま新書<br> 日本古典への招待―古典を楽しむ九つの方法

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ちくま新書
日本古典への招待―古典を楽しむ九つの方法

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480056900
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0295

内容説明

日本の古典文学がとっつきにくいのはなぜなのだろう?それは、国文学という学問の世界に閉じこめられているからだ。では、芸能や絵画や生活を楽しむのと同じように、説話や物語の世界の面白さを満喫する方法はないものだろうか?本書では、博物館でデートしたり、都大路の怪異スポットを探検しながら古典を楽しむ方法をお教えしよう。どんな遊びにも基本的なルールがある。一見ミーハーと呼ばれる態度に撤しつつも、いつのまにか王道を進むポップな日本古典案内。

目次

第1章 博物館でデート
第2章 ミーハーと呼ばれてもいい
第3章 おいしい古典
第4章 自己流「大河ドラマ」を作ろう
第5章 歴史小説とタネ本のあいだ
第6章 ゴヒイキを作ろう
第7章 京都怪異散歩
第8章 『源氏物語』は誰が書いたのか?
第9章 おたく的文章の楽しみ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

8
「今、日本の大学から国文学科とか日本文学科がなくなっている…さるお役所の号令一下…アジア情報学科とかいったヌエ的な名称に変わっている」「中世の物語に関する論文を集めた本の中に、ブルガリアのT・クリステヴァさんという研究者が書いた『とばずがたり』論が収められていた。その注によれば、ブルガリアでは『とばずがたり』の翻訳が三万五千部も売れたというのである。我が古典国文学の業界では、何万部も売れれば大ベストセラーだ。クリステヴァさんによると、『とばずがたり』は「日本のデカメロン」と呼ばれて愛読されているという」2018/08/03

1
古典に興味がある、しかしなかなか踏み出せない、そんな人向けの本。新書だが文体は堅苦しくなく読みやすい。活字本や作家によって現代語訳された古典を読むのではなく自分で原本に触れてみること、自分で生の古文を読んでみること、という主張を軸に「古典の面白さ」を語り尽くしている。かなり古い本ではあるが学べることはたくさんあった。2020/09/03

和沙

1
若者に合わせようとしてすべった感はちょいとある。古典と遊ぶならもっとハジけてもいいのよと思いつつ、新書なのでこのくらいがいいんじゃないでしょうか。あとがきの「一人でも多く、古典の泥沼に引きずりこんでやりたいものですなあ、ひっひっひっ。」には全力で同意します!2011/10/04

あい

0
手に取った時はいかに古典文学を学んでゆくかという内容を望んでいたが、読んでいくうちにはまった!自ら積極的に古典文学に触れていく、他人を通したものではなく、たとえ分からなくても自分で見て感じとるという姿勢を教えてもらった。2011/05/10

みつひめ

0
あとがきで書かれているように、たしかに、手っ取り早く原文が読めるようになるための本ではない。でも、読んでみたくなるような仕掛けに満ちている。推しを決めて、その人中心に年表を作ってみよう、とか、歴史小説とネタ本の間にあるフィルターのこと、怪異散歩やオタク読みの方法などなど。「これって、○○オタクとか○○沼にハマった人と一緒じゃない❗️」という視点や手法が、それをやってみたら面白そう❣️と思ってしまう。96年刊行のため、田中康夫の著作とか、イマドキの人には?かもだけど、古典の楽しみ方は充分伝わると思う。2024/03/06

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