ちくま文庫<br> 家庭のない家族の時代

ちくま文庫
家庭のない家族の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480026286
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0136

内容説明

いまや、現代の先進諸国の社会では、健全な核家族が解体の道をたどっている。かつて拡大家族がもっていた家庭としての種々の機能を失い、家庭は単なる感情の容れ物となっている―。この本は、日本で数少ない家族精神医学の権威が米国の動向をも見すえながら、現代の家庭・家族がはらむ問題とその未来に光をあてる。家族について考える人の必読の一冊。

目次

第1章 感情の容れ物としての家庭
第2章 家庭の中の山アラシ・ジレンマ
第3章 思い込みで暮らす幻想家族
第4章 日本的核家族
第5章 父親不在と擬似同性愛社会
第6章 男性月経社会の心理
第7章 ネットワーク家族への道
第8章 家族の未来
エピローグ 人間観の革命

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

1
「限られた容積の感情の容れ物のなかで、どちらがどちらを追い出すか追い出されるかの争いがなまなましく、残酷に起こるのが家庭である」「このキャパシティーがまったくないような夫婦が子どもを生む場合には、肉体的にはともかく、何らかの意味での心理的な「子殺し」が起こる」……ああ、こういう家で育ったなあ。事実婚や未婚のカップル、あるいは独身者が「モラトリアム」だと言いきってしまうのはちょっと首を傾げるけれど。2015/03/15

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