出版社内容情報
玉砕、飢餓、処刑――太平洋各地で旧日本軍兵士約400体の遺骨を鑑定してきた人類学者が兵士の最期を発掘調査の現場から報告する。玉砕、飢餓、処刑――太平洋各地で旧日本軍兵士を中心とする約400体の遺骨を鑑定してきた人類学者は何を見たのか。遺骨発掘調査の最前線からレポートする。
楢崎 修一郎[ナラサキ シュウイチロウ]
著・文・その他
内容説明
太平洋戦争における日本人の海外での戦没者二四〇万人のうち一一三万人の遺骨がいまだに見つかっていない。太平洋各地で、旧日本軍兵士及び民間人約五〇〇体の遺骨を鑑定してきた人類学者―日本随一の遺骨鑑定人が、現地の島々の発掘調査の現場でいかなるトラブルを乗り越え、骨の特徴分析・DNA鑑定や戦史記録から身元を割り出してきたのか。全ての兵士の帰還を目指して現在も続く調査を、最前線からレポートする。
目次
第1章 幻のペリリュー島調査
第2章 骨を読む
第3章 撃墜された攻撃機―ツバル共和国ヌイ環礁
第4章 玉砕の島々
第5章 飢餓に苦しんだ島々
第6章 終戦後も戦闘が行われた島―樺太
著者等紹介
楢崎修一郎[ナラサキシュウイチロウ]
1958年、大分県生まれ。成城大学・オレゴン大学卒業。オックスフォード大学大学院修了。ボルドー1大学大学院中退。群馬県立自然史博物館、群馬県埋蔵文化財調査事業団、厚生労働省等を経て、現在、大妻女子大学博物館勤務。専門は人類学。これまで、ケニア・シリア・インドネシア等で発掘調査に従事。近年は、主に太平洋地域で遺骨収集に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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