筑摩叢書<br> 無用者の系譜

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筑摩叢書
無用者の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480010230
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きさらぎ

3
全体を貫くのは、「身を用無き者と思いなした」業平を評した「頽廃において美しく、無頼において倫理的であるというイロニイ」という言葉だろうか。業平から近現代まで様々な「無用者」が登場するが、空也や芭蕉のように一切を捨てて一を貫いた者から、「ああでもない、こうでもないと洒落のめした挙句に本を忘れた」ニヒリズム(寸前)の徒までが縦横に語られる。筆者は「あとがき」で、「無用者は禅に至って本物となるが、今の自分にはそれを書く力は無い」と言う。捨てて求める、その二つを備えてこそ真の「無用者」たりうる、といことだろうか。2015/03/20

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