内容説明
南アフリカ共和国の黒人民衆の生活状況を生々しく伝えるこの小さな物語は、この地上で最も腐敗した人種差別体制と残虐極まりない警察国家を扱いながらも、決して絶望と敗北の前に立ちすくんではいません。私たちは、この物語によって、アパルトヘイトを根底からくつがえす黒い人びとの輝きを学びとることができるはずです。…子どもから大人まで全ての日本人に読んでほしい、アパルトヘイトを撃つ傑作長篇童話。
感想・レビュー
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トコロッシュとは、アフリカの妖精で挿絵を見る限りでは、われわらが想像する可愛らしい妖精ではない。小さい黒人のおじさんである。本著はトコロッシュを交えてアパルトヘイトに対抗する南アフリカの黒人たちの物語である。まあ、子供向けに書かれているのだが、アパルトヘイトがどれだけ酷く、不条理であるかをよく描いている。残念ながらハッピーエンドでは無いのですけどね。 絶版本なのでネットの古本で買ったのですが、そもそもどこでこの本を知ったのかを思い出せない。2014/02/02
