出版社内容情報
東京メガネ四代目当主が眼鏡に関する文献を蒐め,社会との関連の視点でまとめた眼鏡の誕生から明治期までのメガネうんちく学。
内容説明
誕生、伝来、渡来にまつわる事件ほか、絵画・文芸、産業、流行・普及の視点から解明する、異色の眼鏡史。
目次
第1部 伝来(眼鏡の誕生;南蛮文化との出会い―眼鏡の伝来;家康と望遠鏡)
第2部 事件(日蘭貿易と眼鏡;日中貿易と眼鏡)
第3部 絵画・文芸における諸相(近世風俗画における眼鏡の諸相;近世文芸における眼鏡の諸相)
第4部 産業・広告(近世産業の発展と眼鏡;眼鏡製作の技術;近代産業開花の魁;江戸・明治時代の眼鏡広告)
第5部 流行・普及(眼鏡の流行と普及)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OKKO (o▽n)v 終活中
8
国会図書館 ◆修士論文にあるトンデモねたを書きたくて論拠を求めて……結果、空振り。もうその話はやめだ ◆とはいえ! 眼鏡と望遠鏡についてその発明、西欧での広がり、日本への伝播、さらに近世近現代日本での広告宣伝等について、各々やや簡略な記述との観は否めないものの先行研究や関連文献を踏まえて検証し、わかりやすく紹介した著者の功績は大きい! おそらく豆知識の世界に留まっていたであろう「メガネの歴史」をさらりかつ十分にまとめてくれている ◆このジャンルの類書が少ないことに驚き。私は本書で十分だが研究者は大変だな!2018/12/14
Akira Nogami
1
眼鏡についてはもちろん、眼鏡を通して、当時の交易や文化の様子を描き出している点で非常に面白かった。2015/04/29