新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 467p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478005507
  • NDC分類 499.1
  • Cコード C0034

内容説明

成功確率が限りなくゼロに近い医薬品の開発。この可能性に賭け、見えない航路を目指す研究者たち。膨大な時間と人類の英知から生まれた薬は、多くの人の命を救った。七つの奇跡の薬がいかに開発されたか。知られざる製薬開発の現場を詳細な取材から描き出す。

目次

第1章 エイズと闘う―ノービアとカレトラ
第2章 心の病から人生の再出発―セロクエル
第3章 本当に勝った人エインスリン―ヒューマログ
第4章 喘息のつらさを救った薬―アドエア
第5章 奇跡のバイオ医薬品―レミケード
第6章 癌治療の扉を開く―グリベック
第7章 世界一の薬はこうして生まれた―リピトール

著者等紹介

シュック,ロバート・L.[シュック,ロバートL.][Shook,Robert L.]
ノンフィクション作家。『ニューヨークタイムズ』でナンバーワンベストセラーになったLongaberger(邦訳『奇跡の企業ロンガバーバー物語』仁平和夫訳、日経BP社)をはじめ50冊以上の著書を持つ。妻とともにオハイオ州コロンバス在住

小林力[コバヤシツトム]
1956年長野県生まれ。東京大学薬学部卒、同大学院修了。薬学博士。製薬会社研究所に勤務。競技ダンサーとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

reki

5
アドエア/喘息、リピトール/高脂血症、レミケード/リウマチ…… 本書は、患者の人生を劇的に変えた7つの薬の誕生までの物語を、詳細かつ平易に語ります。医師・化学者達は作用機序の仮説を立て、化合物を何年もの単純作業の繰り返しで探し、認可されるかわからないうちから何十億円もかけて大量生産設備を建設する――。特にグリベック/白血病のハイスピード認可を成し得た関係者達の才能と努力と運、そして信念と信頼のドラマは胸が熱くなります。19世紀に設立された製薬会社が今日に至るまでも濃く描かれ、薬の歴史も学べる良書でした。2015/01/05

Go_with_twill

0
レミケード、リピドール等、世界で大きな売り上げを出す薬が生み出されて来た背景のうち、「良い面」を最大限押し出して紹介する本。創薬に対してポジティブな印象を持つために読む本として最適かもしれません。 個人的には各製薬企業が発足して、統合・合併して…という製薬企業の歴史を知ることができた点が非常にためになりました。2017/07/23

水野

0
美談ぽくまとめておる…しかし、こういう情熱をもった人に支えられているというのもまた事実なのだろうな。2013/07/16

えむ

0
創薬に携わりたい一員として読んだ。この本は、創薬に対するモチベーションが低下したら読む「薬」である。もちろん、美談を集めたように見えるかもしれない、しかし、ここにある素晴らしい成果を夢見てたくさんの人が毎日働いているという事実をも知ってほしいと思う。人助けもビジネスなんだから。2013/01/06

Rico

0
後書きにもあるように、プロジェクトXのような話。美談すぎるきらいはあるが、それでも、100万分の1(つまり、ありえないほど低い確率の例え)にかける情熱は面白い。薬の歴史が短いというのもびっくりだった。2012/07/23

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