絵本・新美南吉の世界
巨男(おおおとこ)の話

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 29cm
  • 商品コード 9784477018430
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

巨男とお母さんの住んでいたところはここからたいへん遠くのある森の中でした。巨男のお母さんはおそろしい魔女でした。ほら鷲のような高い鼻や、蛇のような鋭い眼を持ったあのおそろしい魔女でした。

著者等紹介

新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年~1943年。愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。東京外国語学校(現・東京外国語大学)卒業。半田中学校(現・県立半田高等学校)在学中から童話をかきはじめ、雑誌『赤い鳥』に投稿、「正坊とクロ」「ごん狐」などで、鈴木三重吉にみいだされる。その後、数々の童話、童謡、詩、小説を創作し、発表しつづけたが30歳を前に病死する。代表作の「ごん狐」をはじめ、「手袋を買いに」「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」「おじいさんのランプ」ほか、たくさんの作品を残し、いまも多くの人に読みつがれ、親しまれている

津田真帆[ツダマホ]
1966年東京に生まれる。東京芸術大学卒業。専門誌などでデザイン、さし絵、装画などにたずさわる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

78
毎年、1年生が美術の時間に読書感想画を描く。今年は先生がこれを選書。初めて読んだ。美しい言葉遣いも、情景が思い浮かぶ表現も、新美南吉らしい温かさが溢れ読む者の心にしみる。魔女と息子である巨男のもとに三人の女の人が助けを求めてやって来た。魔女は三人を鳥に変えてしまう。白鳥にされた王女は夕方巨男のところに帰り一緒に暮らし始める。やがて魔女は死に巨男は都へ。何とか王女を元の姿に戻したい。そのために巨男の選んだ方法とは………無私の行い。辻内智貴さんの「セイジ」が浮かんだ。2015/11/17

60
恐ろしい魔女の母の息子である優しい巨男が自分の命と引き換えに王女を助ける話。大人の私が読むと、白鳥にされた王女は、人間に戻りたくないが故に頑なに涙を流さなかったのではと思ってしまい、私なら白鳥のままずっと一緒にいてあげるのになと偏った考えで読んでしまいました。それでも、巨男との取った自己犠牲の愛の行動には感動。2022/12/04

Cinejazz

20
〝巨人(おおおとこ)とお母さんは、遠くの森の洞窟に棲んでおりました。巨人のお母さんは怖ろしい魔女でした...ある月夜のこと、道に迷ったお城の王女様と二人の侍女が、訪ねてきました。「どうぞ、むさい処ですが、ゆっくり休んで下さい」と魔女が優しい声で洞窟の中へ誘い入れました。...翌朝、巨人が目を覚ますと、魔女の魔法で、二人の侍女は黒い鳥に、王女様は白鳥に変えられて、放り出されていました。巨人は不憫さのあまり白鳥をこっそり飼ってやることに・・・〟新美南吉さん創作の、あまりにも哀しく切ない童話絵本です。2024/02/13

ムーミン

17
何度読んでもいいです。2018/01/31

おはなし会 芽ぶっく 

15
悪い魔女からこんないい子(巨男)が生まれるんだ。巨男の優しさが沁みますが、自己犠牲が…ハッピーエンドとはいかないけれど、新美南吉っぽいと思いました。2018/05/06

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