内容説明
この物語の舞台となるハルツ山脈にある小さなティッペルローデは、当時、つまり、約百二十年前も、いまとまったく同じように、小さな村だった。この村が有名になった理由の一つは、あの悪評高い村の郵便事件のことだ。その事件の的になるのは、もちろんティッペルローデ村の郵便屋さんだ。りっぱな人で、だれも、この人に悪いことができるなんて思ってもみなかった。ひょっとして、あの尊敬すべき人物が、こともあろうにゴット(神さまのこと)という名前でなかったら、すべては、まったくちがっていたかもしれない。やさしいゴットさんと呼ばれる、エーミール・アマデウ・ゴット。そういう名前には、どうしても誘惑されてしまう…。小学校上級から中学生向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュシュ
22
郵便屋さんの小さな優しさが発展して、大きな事件になってしまった。悪意はないけれど、人は誰でも間違ってしまうことがある。ドタバタコメディのような場面もあって、最後は大団円に。ドイツのお話だが、時々アメリカを皮肉っている笑いが出てきて、くすりと笑えた。2016/07/31
7petit
3
ある村の気のいい郵便配達員さんが、村人のしあわせを望んで起こしてしまう事件とは??善意が取り返しのつかないところまでいってしまうが、やはり善意に救われるラストにホッとした。2013/09/04
tatte
0
図書館。2012/02/26