内容説明
世界で求められるのは、文化の「ロジカルな語り手」だ。国際派エコノミストとして活躍、工学と経済学の両博士号をもつ竹内佐和子が、パリ日本文化会館館長を務めた経験をもとに日本文化論に一石を投じる。
目次
第1章 パリで味わう日本文化(狂言の笑い;能の生死混淆;一碗の有り難さ;ピアノで語る日本映画;ギリシャ神話と能舞)
第2章 日本文化の語り部(熊倉功夫さん;松岡正剛さん;15代樂吉左衛門さん)
第3章 日本の知の構造(時代区分1 縄文文化から弥生文化;時代区分2 奈良時代から平安時代;鎌倉時代から室町時代;江戸時代;江戸幕末から明治時代;昭和時代)
第4章 展覧会をプロデュースする(志村ふくみ、志村洋子「色を織りこむ」;「加賀百万石―もう一つの武家文化」;現代アート高橋コレクション展「内なる宇宙」;コンサート「北斎とドビュッシー」)
第5章 日本のブランド・デザイン日本から世界へ
著者等紹介
竹内佐和子[タケウチサワコ]
東京生まれ。工学博士(東京大学)、経済学博士。フランスに留学、構造主義を研究、その後、パリ大学政治経済学部、グランゼコールの´Ecole Nationale de Ponts et Chauss´ees:国立土木工科大学で教鞭をとる。外交面では、外務省参与・大使としても活躍した。国内では、長銀総合研究所主席研究員、東京大学大学院工学系研究科助教授、京都大学客員教授を歴任。2011年、国際交流基金から依頼され、パリ日本文化会館の館長に就任。その後、文部科学省顧問。裏千家茶道教授。音楽にも造詣が深く、東京音楽大学客員教授を務める。フランス政府より、国家功労賞シュバリエ、文化芸術勲章シュバリエを授与されている。その他、(株)堀場製作所社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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