日本文化を語る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 177p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473043221
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0070

内容説明

世界で求められるのは、文化の「ロジカルな語り手」だ。国際派エコノミストとして活躍、工学と経済学の両博士号をもつ竹内佐和子が、パリ日本文化会館館長を務めた経験をもとに日本文化論に一石を投じる。

目次

第1章 パリで味わう日本文化(狂言の笑い;能の生死混淆;一碗の有り難さ;ピアノで語る日本映画;ギリシャ神話と能舞)
第2章 日本文化の語り部(熊倉功夫さん;松岡正剛さん;15代樂吉左衛門さん)
第3章 日本の知の構造(時代区分1 縄文文化から弥生文化;時代区分2 奈良時代から平安時代;鎌倉時代から室町時代;江戸時代;江戸幕末から明治時代;昭和時代)
第4章 展覧会をプロデュースする(志村ふくみ、志村洋子「色を織りこむ」;「加賀百万石―もう一つの武家文化」;現代アート高橋コレクション展「内なる宇宙」;コンサート「北斎とドビュッシー」)
第5章 日本のブランド・デザイン日本から世界へ

著者等紹介

竹内佐和子[タケウチサワコ]
東京生まれ。工学博士(東京大学)、経済学博士。フランスに留学、構造主義を研究、その後、パリ大学政治経済学部、グランゼコールの´Ecole Nationale de Ponts et Chauss´ees:国立土木工科大学で教鞭をとる。外交面では、外務省参与・大使としても活躍した。国内では、長銀総合研究所主席研究員、東京大学大学院工学系研究科助教授、京都大学客員教授を歴任。2011年、国際交流基金から依頼され、パリ日本文化会館の館長に就任。その後、文部科学省顧問。裏千家茶道教授。音楽にも造詣が深く、東京音楽大学客員教授を務める。フランス政府より、国家功労賞シュバリエ、文化芸術勲章シュバリエを授与されている。その他、(株)堀場製作所社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

63
2011年パリ日本文化会館の館長となり、在任中日本文化を紹介する展覧会を数多く企画した。志村ふくみ「色を織りこむ」・金沢市「加賀もう一つの武家文化」・コンサート「北斎とドビュッシー」。どれも日本文化だけでなくフランス文化との対比により更に理解が深まる仕組みを作った。日本ブランドをデザインとして創出する「源氏コレクション」は、陶器など工芸品に和歌などを加えたもの。就職がなくパリに出て行った著者だからこそ、日本文化へのこだわりが強くなり、見る目も養えた。外国から眺めた方が日本にいるより日本の良さがよくわかる。2019/09/02

秋風

1
パリにある日本文化会館の館長に就任期間中沢山のフランス人知識人と日本から毎日の様にやってくるアーティストと語り、展覧会を企画開催した。五年の勤務を経て帰国する。その後、日本という土壌の中で日本を問い直す作業が始まる。これから日本人は国の内外で益々海外との付き合いが増える。その中で日本という国の中にある良いもの悪いものを切り分けて語る訓練をしなければならなくなる。自国の文化への深い理解は相互にグローバルな価値観を養う事に繋がる。海外から日本文化を客観的に見る事で日本人とその文化の良さを再発見する事になる。 2019/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13894472
  • ご注意事項