出版社内容情報
クレー、エルンスト、ダリなど「アウトサイダー・アート」から影響を受けたといわれる20世紀美術の巨匠たちとアウトサイダーの作品を並べ、そのかかわりについて検証した初の研究書。
目次
外界への視線・内なる視線
精神的影響と表現意識―インサイダーとアウトサイダーの関係の一規範
作家解説(アウトサイダー・アーティスト)
表現主義の古代
シュルレアリスムとその創造的主体の枠組
施療院から美術館へ―パリとニューヨークにおける周縁美術1938‐68
外を見つめて―シカゴの美術1945‐75
王様とのテニス―1960年代中欧における幻視的美術
現代の作家たちとアウトサイダー・アート
創造性と狂気の構築―フロイトと芸術の精神病理学の形成
私は世界の中に一つの世界を見る 私は目覚めているとき、夢を見る
絶対的なものへの郷愁―オブセッションと「アール・ブリュット」
美術史、ミューゼオロジー、そして現代性の演出